5 こうして、サムソンは彼の父母とともに、ティムナに下って行き、ティムナのぶどう畑にやって来た。見よ。一頭の若い獅子がほえたけりながら彼に向かって来た。
6 このとき、【主】の霊が激しく彼の上に下って、彼は、まるで子やぎを引き裂くように、それを引き裂いた。彼はその手に何も持っていなかった。サムソンは自分のしたことを父にも母にも言わなかった。
7 サムソンは下って行って、その女と話し合った。彼女はサムソンの気に入った。
8 しばらくたってから、サムソンは、彼女をめとろうと引き返して来た。そして、あの獅子の死体を見ようと、わき道に入って行くと、見よ、獅子のからだの中に、蜜蜂の群れと蜜があった。
9 彼はそれを手にかき集めて、歩きながら食べた。彼は自分の父母のところに来て、それを彼らに与えたので、彼らも食べた。その蜜を、獅子のからだからかき集めたことは彼らに言わなかった。
サムソンというのは、実に理解し難い人物です。きょうの箇所でも、英雄的な部分と、律法違反者としての部分とが、彼の中に同居しています。それはまた、私たちの姿をも表わしています。
サムソンと彼の両親とは、次のように行動したと思われます。(1)サムソンは両親とともに、ティムナの女に会うためにやって来た。(2)ぶどう畑があったが、ナジル人は、ぶどう畑に足を踏み入れることを禁止されていたため、サムソンだけが、遠回りになるが、その脇の道を通った。(3)サムソンが両親と別れて後、1頭の獅子が彼を襲った。彼はその獅子を引き裂いた。(4)その後彼は再び両親と合流し、ティムナの女に会いに行った。その女と話し合った結果、彼は彼女のことが気に入った。
「しばらくたってから」とありますが、およそ1年後のことでしょう。サムソンはティムナの女をめとろうとして、再び両親と出かけています。前回同様、彼らはぶどう畑が近づくと二手に分かれました。(1)サムソンは獅子の死体がどうなっているか確かめに行った。暑い日照りで獅子の死体がミイラ化していたのでしょうか、その中に蜜蜂が巣を作っていました。(2)サムソンは蜜をかき集め、歩きながら食べた。(3)そしてその蜜を両親にも与えたが、それが死体から集めたものであることは隠しておいた。
サムソンが獅子を引き裂いたのは、主の霊の力によります。彼はその手に武器らしいものを何一つ持っていなかったのですから、これは神の業です。彼は、自分がナジル人であるがゆえにそのような力が与えられていることを自覚したはずです。しかし彼は、ナジル人の請願に違反したことを行なっています。死体に触れたこと、汚れた食物(死体から集めた蜜)を食したことがそれです。まさに、彼の霊性は混乱していたのです。ここで、パウロの有名な言葉を思い出します。「私は、自分でしたいと思う善を行なわないで、かえって、したくない悪を行なっています」(ローマ7:19)。あなたは、霊的に混乱していませんか。霊的束縛や混乱から私たちを救い出してくださるのは、聖霊だけです。今、聖霊を心に迎え、聖霊の力によって生きることを学びましょう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。どうか私を聖霊で満たし、霊的混乱から救い出してください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
アモス書9、オバデヤ書、テサロニケ人への手紙 第一4
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