その名はサムソン

聖書では、名は体を表わすと考えられています。あなたの両親は、どのような思いであなたに名をつけたのでしょうか。そこには、どのような期待と意味が込められていたのでしょうか。神はあなたの名にふさわしい計画を用意しておられるはずです。自分の名前について、黙想してみましょう。
主の使いの約束どおり、マノアの妻は男の子を産み、その子にサムソンという名を与えます。（1）サムソンとは、「太陽」という言葉と関係のある名前です。いわば、「太陽の子」なのです。それはまた、サムソンの使命を象徴する名前でもありました。彼はイスラエルの民を、ペリシテ人の圧制という闇から救い出す太陽となります。（2）その子は肉体的、知的、霊的に大きくなりました。そして彼の上に、主の祝福がありました。（3）時が来たとき、彼は主の霊によって動かされ、ツォアルとエシュタオルの間のマハネ・ダンで活動を開始します。マハネ・ダンとは、「ダンの陣営」という意味です。ダン族の兵士600人が宿営したことから、その名がつきました。

イエス・キリストの型

サムソンはイエス・キリストの型です。つまり、サムソンは来るべきメシアがどういう方であるかを予表しているということです。サムソンとイエス・キリストには多くの類似点があります。（1）その出産が、通常のものとは違っていました。サムソンの母は不妊の女でしたが、主の助けによって男児を身ごもりました。イエスの母マリヤは、聖霊によってイエスを宿しました。（2）サムソンは「太陽の子」という名を与えられました。イエスは、「すべての人を照らすまことの光」（ヨハネ1：9）と呼ばれています。（3）サムソンは主の祝福を受けて成長しましたが、イエスもそうでした。「幼子は成長し、強くなり、知恵に満ちて行った。神の恵みがその上にあった」（ルカ2：40）。「イエスはますます知恵が進み、背たけも大きくなり、神と人とに愛された」（ルカ2：52）。（4）そして何よりも、サムソンもイエスも、聖霊の力によって活動を開始しました。私たちも、聖霊に満たされて、神から与えられた使命を全うできるように祈りましょう。