7 こうして、イスラエル人は、【主】の目の前に悪を行い、彼らの神、【主】を忘れて、バアルやアシェラに仕えた。
8 それで、【主】の怒りがイスラエルに向かって燃え上がり、主は彼らをアラム・ナハライムの王クシャン・リシュアタイムの手に売り渡された。こうして、イスラエル人は、八年の間、クシャン・リシュアタイムに仕えた。
9 イスラエル人が【主】に叫び求めたとき、【主】はイスラエル人のために、彼らを救うひとりの救助者、カレブの弟ケナズの子オテニエルを起こされた。
10 【主】の霊が彼の上にあった。彼はイスラエルをさばき、戦いに出て行った。【主】はアラムの王クシャン・リシュアタイムを彼の手に渡された。それで彼の勢力はクシャン・リシュアタイムを押さえた。
11 こうして、この国は四十年の間、穏やかであった。その後、ケナズの子オテニエルは死んだ。
きょうの箇所では、士師記のパターンが典型的な形で描かれています。(1)イスラエルの民の背信。彼らは、主を忘れて、バアルやアシェラに仕えました。アシェラとアシュタロテとは同じ女神です。(2)主からの裁き。このとき主は、アラム・ナハライムのクシャン・リシュアタイムを用いてイスラエルを苦しめます。クシャン・リシュアタイムとは、「二重に邪悪なクシャン」という意味です。(3)イスラエルの民の叫び。8年の苦しみを経て、ついに民は主に助けを求めて叫びます。(4)士師による救い。そのとき主は、オテニエルを起こし、彼の指導力によってイスラエルの民を救います。クシャン・リシュアタイムは滅ぼされ、イスラエルは40年にわたる平和を享受することになります。
オテニエルは最初の士師となりました。(1)彼は主によって立てられた士師でした。その証拠に、主の霊が彼の上にありました。主の働きは、聖霊の励ましと導きによって進められなければなりません。私たちも、日々の生活の中で無力感を感じる時は、もう一度聖霊に満たされ、聖霊の力によって持ち運ばれることを祈り求めましょう。(2)彼はまずイスラエルをさばき、その後、戦いに出て行きました。イスラエルをさばくとは、国内にあった混乱を整理し、問題を解決したということです。身近なことから手がけて、それから外敵に当たったのです。これは手順としては正しいことでした。ここから、私たちもまた霊的教訓を学ぶことができます。まず自分の内側が整えられる必要があります。それから自分の家庭です。身近なところから始め、それから外に、より大きな目標に向かっていくのです。身近なところに主の憐れみが注がれますように、祈りましょう。
平和な期間は40年で終わりました。オテニエルが死ぬと、イスラエルの民は再び背信の民となります。40年というのは、一世代です。つまり、イスラエルの民は次の世代に、悔い改めに基づく真の信仰を継承できなかったのです。
きょうの祈り
イスラエルの神よ。どうか私を聖霊で満たしてください。我力ではなく、聖霊の力によって前進することができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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エレミヤ書44~45、コリント人への手紙 第二9
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