ヨシュアの決意

ヨシュアはイスラエルの全部族をシェケムに集め、彼らに契約の更新を迫ります。きょうは、「シェケムでの契約更新」の2回目です。
（1）ヨシュアは歴史の回顧を通して、主なる神がいかに恵みに富んだお方であるかを証明しました。（2）そこで民に、主なる神に仕えるか、先祖たちの仕えた偶像の神々に仕えるかの選択を迫ります。彼は、民の中に依然として偶像礼拝を行なっている者がいることを知っていたのでしょう。もし主に仕えるなら、それは誠実と真実をもってすべきことです。（3）そしてヨシュアは、自分に関しては、「私と私の家とは、主に仕える」と宣言しています。ここに、ヨシュアの指導者としての素晴らしさが輝き出ています。自分が率先して民の前に立つことこそ、良きリーダーの条件です。（4）民は、自分たちも主に仕えると応答しています。

ねたむ神

ヨシュアは「あなたがたは主に仕えることができないであろう」と語っています。これは、運命論的に主に仕えるのは不可能であると言っているのではなく、民の安易な姿勢を戒め、主に従うためには犠牲が伴うということを教えたものです。（1）主は聖なる神、ねたむ神です。それゆえ、民の不信仰を裁かれます。（2）「ねたむ神」とは、自己中心的なねたみではなく、愛に基づくねたみのことです。イスラエルの民が主に背くなら、それは夫婦関係における不貞行為と同じことです。神はそのような霊的不貞を許すことができないのです。（3）それを聞いて民は、「私たちは私たちの神、主に仕え、主の御声に聞き従います」と誓約します。民自身が、自分たちの証人となりました。
ヨシュアは善悪の基準を明確に提示した後、自らは率先してそれを実践し、民にも同じように生きることを迫りました。彼の内にこそ、真のリーダー像が宿っています。あなたは、これらの箇所に表わされたヨシュアのリーダーシップをどのように評価しますか。そこから、何を学びますか。人に教えることのできる人物となるために、率先して真理を実践する努力をしようではありませんか。「私と私の家とは、主に仕える」と告白しましょう。