サポートする

ヨシュア記9:22〜27

22 ヨシュアは彼らを呼び寄せて、彼らに次のように言った。「あなたがたは、私たちの中に住んでいながら、なぜ、『私たちはあなたがたから非常に遠い所にいる』と言って、私たちを欺いたのか。

23 今、あなたがたはのろわれ、あなたがたはいつまでも奴隷となり、私の神の家のために、たきぎを割る者、水を汲む者となる。」

24 すると、彼らはヨシュアに答えて言った。「あなたの神、【主】がそのしもべモーセに、この全土をあなたがたに与え、その地の住民のすべてをあなたがたの前から滅ぼしてしまうようにと、お命じになったことを、このあなたのしもべどもは、はっきり知らされたのです。ですから、あなたがたの前で私たちのいのちが失われるのを、非常に恐れたので、このようなことをしたのです。

25 ご覧ください。私たちは今、あなたの手の中にあります。あなたのお気に召すように、お目にかなうように私たちをお扱いください。」

26 ヨシュアは彼らにそのようにし、彼らをイスラエル人の手から救って、殺さなかった。

27 こうしてヨシュアは、その日、彼らを会衆のため、また【主】の祭壇のため、主が選ばれた場所で、たきぎを割る者、水を汲む者とした。今日もそうである。

ギブオン人たちの弁明

弁明

ヨシュアはギブオン人たちを呼び寄せ、彼らを糾弾します。(1)なぜ非常に遠い所に住んでいると言って、自分たちを欺いたのか。(2)ギブオン人たちは、いつまでも奴隷となる。
それに対して、ギブオン人たちは次のように弁明します。(1)自分たちは、イスラエル人を恐れただけでなく、この地をイスラエル人に与えた主を恐れたのである。(2)生かしてもらえるなら、喜んで奴隷として仕えよう。ギブオン人たちの欺きが、主への恐れから出ていることに注目しましょう。それは、彼らにとっては自分の命を救う知恵だったのです。私たちも、主を恐れることを学びましょう。

祝福

この事件がもたらした祝福を見てみましょう。(1)ギブオン人たちは、たきぎを割る者、水を汲む者となりました。これは、幕屋(神殿)で行なわれる最下位の労働です。モーセの律法が命じるとおりに幕屋を運営するためには、大量のたきぎと水が必要でした。犠牲の動物をほふり、それを祭壇で焼くためのたきぎと水です。(2)イスラエル人は、そのための労働力をギブオン人から得ました。これは、イスラエル人にとっては大きな祝福となりました。主がカナン人の「聖絶」を命じたのは、偶像礼拝の誘惑をカナンの地から一掃するためです。しかし、ギブオン人たちは幕屋で仕える者となったのですから、もはや「聖絶」する必要がなくなりました。(3)ギブオン人たちも、最下位の労働とはいえ、主の幕屋(神殿)での光栄ある奉仕に従事することができるようになりました。
ギブオン人の姿に、新約時代のクリスチャンの姿をオーバーラップさせることができるのではないでしょうか。彼らは、後になって「ギバル族」(エズラ記2:20)、「宮で仕えるしもべたち」(I歴代誌9:2、ネヘミヤ記7:60)などと呼ばれるようになり、イスラエルの民の中に確固とした地位を確立するようになりました。パウロの次の言葉が思い浮かびます。「もしも、枝の中のあるものが折られて、野生種のオリーブであるあなたがその枝に混じってつがれ、そしてオリーブの根の豊かな養分をともに受けているのだとしたら、あなたはその枝に対して誇ってはいけません‥‥」(ローマ111718)。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。野生種の枝であった私たちが、オリーブの幹に接ぎ木されたことを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書16~17、ローマ人への手紙8