13 さて、ヨシュアがエリコの近くにいたとき、彼が目を上げて見ると、見よ、ひとりの人が抜き身の剣を手に持って、彼の前方に立っていた。ヨシュアはその人のところへ行って、言った。「あなたは、私たちの味方ですか。それとも私たちの敵なのですか。」
14 すると彼は言った。「いや、わたしは【主】の軍の将として、今、来たのだ。」そこで、ヨシュアは顔を地につけて伏し拝み、彼に言った。「わが主は、何をそのしもべに告げられるのですか。」
15 すると、【主】の軍の将はヨシュアに言った。「あなたの足のはきものを脱げ。あなたの立っている場所は聖なる所である。」そこで、ヨシュアはそのようにした。
エリコは高い城壁を擁する町でした。その町をどのように攻略しようかと思案していたヨシュアの前に、抜き身の剣を持ったひとりの人が立ちはだかりました。聖書には、ここ以外に2ケ所抜き身の剣を持った人が登場する箇所があります。(1)民数記2 2:23で、その人がバラムの前に立ちはだかりました。(2)歴代誌第一21:16で、その人がダビデの前に立ちました。いずれの場合も、主の裁きがすぐに下ろうとしていることを示しています。
ヨシュアは驚き、その人のところに行ってこう聞きます。「あなたは、味方か敵か」。その人は、味方とも敵とも答えず、「いや、わたしは主の軍の将として、今、来たのだ」と言います。その時点で、ヨシュアはこの人が神であることを認識します。(1)彼は行動で、畏怖の念を示しています。顔を地につけて伏し拝んだというのは、神への礼拝行為です。(2)また彼は言葉で、畏怖の念を示しています。「わが主は、何をそのしもべに告げられるのですか」
この人物は、受肉前のメシアです。ヨシュアは、この戦いが人間のものではなく、主の戦いであることを再認識させられました。
主の軍の将はヨシュアに、「あなたの足のはきものを脱げ。あなたの立っている場所は聖なる所である」と命じます。これは、出エジプト記3:5でモーセが体験したことと同じです。モーセは燃える柴の中から語りかけるメシアとの出会いを通して、出エジプトの出来事が主の戦いであることを理解しました。それと同じように、ヨシュアはエリコを前にしてメシアと出会い、カナンの地征服の戦いが主の戦いであることを学びました。
伝道の戦いは、人間的な戦いではなく、主の戦いです。人間的な戦略を練る前に、主を礼拝し、主の権威を認めることが大切です。私たちにとって、「足のはきものを脱ぐ」とはどういうことか、黙想してみましょう。働きの前に、礼拝と祈りを優先させることを学びましょう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。今この戦いが「主の戦い」であることを認め、あなたの御前にひれ伏します。働きの前に、礼拝と祈りを優先させます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
列王記第二13~14、使徒の働き26
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