ヨシュア記のテーマ

1節は、申命記とヨシュア記をつなぐ聖句です。申命記34章では、モーセが死に、イスラエルの民は30日間の喪に服しています。喪の期間が終わった時に、主からヨシュアへの語りかけがありました。「わたしのしもべモーセは死んだ。今、あなたとこのすべての民は立って、このヨルダン川を渡り、わたしがイスラエルの人々に与えようとしている地に行け」（2節）。この聖句は、ヨシュア記全体のテーマとなっています。
（1）神はすでにカナンの地をイスラエルの民に与えておられます。その地は、東のユーフラテス川から西の地中海に至るまでの広大な領域です（申命記1 1：24参照）。イスラエルの民が最大に領土を広げるのは、ダビデ、ソロモン時代ですが、その時でもこれほどの領域は所有していませんでした。ここに書かれた領土がイスラエルの民の所有物となるのは、千年王国が到来してからのことです。（2）この領土は、神が族長たち（アブラハム、イサク、ヤコブ）に約束したものです。神はモーセに対してその約束を更新されました。（3）約束の地を勝ち取るのは、人間の側の責任です。ヨシュアはイスラエルの民にその地を相続させるという大役を主から委ねられました。（4）その任務は必ず成功に終わります。なぜなら、主がモーセとともにおられたように、ヨシュアとともにいてくださるからです。
あなたは、自分の使命は必ず成功に終わると確信していますか。主がともにおられることを確認しつつ歩むなら、勝利は私たちのものです。

雄々しくあれ

ヨシュアは、モーセの律法をすべて守り行なうように命じられます。（1）「口から離さず」とは、いつもそれを朗読し、隣人との会話においてはそれを話題にするような生き方です。（2）「昼も夜もそれを口ずさむ」とは、日夜それを黙想し、その意味を考えることです。（3）パリサイ人のように学びのために学ぶのではなく、実行するために以上のことを行なうのです。
神のことばに導かれて歩む人には、道が示され、試練に打ち勝つ力が与えられ、主からの祝福と繁栄が与えられます。現代のヨシュアになるために、デボーションを日々の生活の中心に据えましょう。