17 兄弟たち。私はあなたがたに願います。あなたがたの学んだ教えにそむいて、分裂とつまずきを引き起こす人たちを警戒してください。彼らから遠ざかりなさい。
18 そういう人たちは、私たちの主キリストに仕えないで、自分の欲に仕えているのです。彼らは、なめらかなことば、へつらいのことばをもって純朴な人たちの心をだましているのです。
19 あなたがたの従順はすべての人に知られているので、私はあなたがたのことを喜んでいます。しかし、私は、あなたがたが善にはさとく、悪にはうとくあってほしい、と望んでいます。
20 平和の神は、すみやかに、あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます。どうか、私たちの主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように。
ローマ16:17〜27は、「最後の言葉」です。今回は、偽教師の出現についての2回目の学びです。偽教師の特徴は、主キリストに仕えないで、自分の欲に仕えているということです。直訳すると、「自分の腹に仕えている」(新共同訳)となります。彼らは、「なめらかなことば、へつらいのことば」を使って、「純朴な人たちの心をだます」のです。その教えが「使徒たちの教え」と調和していなければ、それは偽教師です。
「あなたがたの従順はすべての人に知られているので、私はあなたがたのことを喜んでいます。しかし、私は、あなたがたが善にはさとく、悪にはうとくあってほしい、と望んでいます」(19節)。(1)ここでもパウロは、ローマ教会の信徒たちを高く評価しています。彼は、「あなたがたの従順はすべての人に知られているので、私はあなたがたのことを喜んでいます」と書いています。(2)と同時に、さらなる願いも持っています。それは、「善にはさとく、悪にはうとく」ということです。背景には、マタイ10:16の主イエスのことばがあると思われます。「いいですか。わたしが、あなたがたを遣わすのは、狼の中に羊を送り出すようなものです。ですから、蛇のようにさとく、鳩のようにすなおでありなさい」。この聖句を自分に適用してみましょう。
「平和の神は、すみやかに、あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます。どうか、私たちの主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように」(20節)。これは祈りであり、祝祷です。(1)「あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます」とありますが、この背景には創世記3:15の約束があります。「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」。(2)「平和の神」という言葉に注目しましょう。サタンは、偽教師たちを通して教会を破壊しようとしています。しかし、使徒たちの教えによって信徒たちが一致するなら、教会に平和が訪れます。それは、平和の神が、信徒たちを通して、サタンを踏み砕くことを意味します。この勝利は、終末的なものではなく、今体験することができるものです。
様々な教えが交錯する時代にあって、使徒たちの教えを理解することがいかに重要なことか、いくら言っても言い過ぎることはありません。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。使徒たちの教えの上に立った一致を、心から求めます。そのために、日々のデボーションを祝してください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
サムエル記第二13~14、使徒の働き9
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