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ローマ人への手紙16:14 〜 16

14 アスンクリト、フレゴン、ヘルメス、パトロバ、ヘルマスおよびその人たちといっしょにいる兄弟たちによろしく。

15 フィロロゴとユリヤ、ネレオとその姉妹、オルンパおよびその人たちといっしょにいるすべての聖徒たちによろしく。

16 あなたがたは聖なる口づけをもって互いのあいさつをかわしなさい。キリストの教会はみな、あなたがたによろしくと言っています。

名の知られていない人たち(4)

19番目〜23番目(14節)

名の知られていない人たちのリストが続きます。今回が最終回です。
「アスンクリト、フレゴン、ヘルメス、パトロバ、ヘルマスおよびその人たちといっしょにいる兄弟たちによろしく」。この節は今までとはおもむきが異なります。5人の人物が連なって、最後に「その人たちといっしょにいる兄弟たちによろしく」と書かれています。この5人がどういう人物であったかは分かりませんが、それぞれが家の教会のリーダーだったと推察されます。そうだとすると、パウロは14節で、5つの家の教会に挨拶を送っていることになります。

24番目〜28番目(15節)

「フィロロゴとユリヤ、ネレオとその姉妹、オルンパおよびその人たちといっしょにいるすべての聖徒たちによろしく」。この節でも、5人の人物が連なっており、最後に「その人たちといっしょにいるすべての聖徒たちによろしく」となっています。前節同様、この5人の背景は分かりませんが、彼らもまた、それぞれが家の教会のリーダーだったと推察されます。

締めくくり(16節)

「あなたがたは聖なる口づけをもって互いのあいさつをかわしなさい。キリストの教会はみな、あなたがたによろしくと言っています」。(1)「聖なる口づけ」がどういうものであるかは、よく分かりません。学者の間にも論争があります。この習慣は、おそらく文化的なものだろうと考える学者が多くいます。もしそうなら、現代の文化的文脈に置き換えて考える必要があります。それぞれの文化には、相手に敬愛の情を表現する方法があります。(2)「キリストの教会はみな」とは、パウロが関係している教会はみな、という意味です。
ロマ書16章は、決して退屈な章ではありません。そこには、パウロの活動を有機的に観察するための情報があります。この章に記された人名リストは、ローマ帝国内に張り巡らされた人的ネットワークです。わずか25年の間に、このようなネットワークができていたとは、驚きです。教派間の対立や不一致が時として顔を出す現代のキリスト教界にとって、これは大きなチャレンジとなります。主の前に、自らの奉仕の姿勢を吟味ぎんみしようではありませんか。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。キリストにある一致と協力を求めて、まず自分から謙遜になることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第二9~10、使徒の働き7