30 兄弟たち。私たちの主イエス・キリストによって、また、御霊の愛によって切にお願いします。私のために、私とともに力を尽くして神に祈ってください。
31 私がユダヤにいる不信仰な人々から救い出され、またエルサレムに対する私の奉仕が聖徒たちに受け入れられるものとなりますように。
32 その結果として、神のみこころにより、喜びをもってあなたがたのところへ行き、あなたがたの中で、ともにいこいを得ることができますように。
33 どうか、平和の神が、あなたがたすべてとともにいてくださいますように。アーメン。
パウロの長期計画と短期計画について学んできました。きょうは、それらの計画が成就するための祈りの格闘について学びます。
「兄弟たち。私たちの主イエス・キリストによって、また、御霊の愛によって切にお願いします。私のために、私とともに力を尽くして神に祈ってください」(30節)。(1)パウロの謙遜に注目しましょう。彼は常に、他の信者たちに祈りの援護を要請しています。彼は、自力で主の働きをすることは不可能であることをよく知っていました。(2)この節には、三位一体の神のすべての位格が登場しています。「御霊の愛によって」とありますが、これは、「御霊によって与えられる愛によって」という意味でしょう。「神に祈ってください」とは、父なる神への祈りです。(3)さらに彼は、「私のために、私とともに力を尽くして神に祈ってください」と書いています。「ともに力を尽くして」という動詞は、「スナゴニゾマイ」です。これは、激しい格闘に加勢するという意味です。祈りとは霊的な戦いそのものです。それゆえパウロは、まだ会ったことのないローマのクリスチャンたちに、祈りの要請をしているのです。クリスチャンは、会ったことがなくても、共通の祈りを捧げることができます。
「私がユダヤにいる不信仰な人々から救い出され、またエルサレムに対する私の奉仕が聖徒たちに受け入れられるものとなりますように。その結果として、神のみこころにより、喜びをもってあなたがたのところへ行き、あなたがたの中で、ともにいこいを得ることができますように」(31〜32節)。祈りの内容は以下の3点です。(1)安全のための祈り。この祈りは、最終的には聞かれました。彼はユダヤ人に捉えられましたが、百人隊長によって救われ、国外に退去させられました。(2)異邦人の献金が受け入れられるように。この祈りをする理由は、パウロを疑う者たちが依然としていたことと、ユダヤ人の誇りが邪魔をして、異邦人の献金を受け入れない恐れがあったということです。(3)ローマに行けるように。パウロは確かにローマに到着しました。しかしそれは、囚人としての到着でした。私たちの祈りは、祈った通りに聞かれているわけではありませんが、祈りの精神(目的)は神に聞き届けられています。神は私たちが祈った以上の答えをくださるのです。それゆえ、祈りに励もうではありませんか。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。祈りの特権を与えてくださり、感謝します。祈りは私の霊的命の源泉です。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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