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ローマ人への手紙15:25 〜 29

25 ですが、今は、聖徒たちに奉仕するためにエルサレムへ行こうとしています。

26 それは、マケドニヤとアカヤでは、喜んでエルサレムの聖徒たちの中の貧しい人たちのために醵金することにしたからです。

27 彼らは確かに喜んでそれをしたのですが、同時にまた、その人々に対してはその義務があるのです。異邦人は霊的なことでは、その人々からもらいものをしたのですから、物質的な物をもって彼らに奉仕すべきです。

28 それで、私はこのことを済ませ、彼らにこの実を確かに渡してから、あなたがたのところを通ってイスパニヤに行くことにします。

29 あなたがたのところに行くときは、キリストの満ちあふれる祝福をもって行くことと信じています。

短期計画(3)

隔ての壁

パウロの短期計画を3回に分けて学んでいます。きょうは、この箇所の3回目の学びです。パウロは、困窮状態にあるエルサレムの聖徒たちを援助するために、異邦人教会からの献金を持ってエルサレムに行こうとしています。マケドニヤとアカヤの聖徒たちは、すでに献金を捧げました。
(1)新共同訳は27節をこう訳しています。「異邦人はその人たちの霊的なものにあずかったのですから、肉のもので彼らを助ける義務があります」。異邦人が受ける霊的祝福は、本来はユダヤ人のものでした。それらの霊的祝福は、神がユダヤ人と結んだ契約を通して与えられたものです。(2)神はユダヤ人と4つの無条件契約を結ばれました。 アブラハム契約、 土地の契約、 ダビデ契約、 新しい契約。(3)また神はユダヤ人と1つの条件付契約を結ばれました。それがシナイ契約(モーセ契約)です。(4)シナイ契約は、「隔ての壁」であり、「敵意」です。これが異邦人を霊的祝福から遠ざけていたのです。旧約時代、異邦人が祝福を受けるためには、ユダヤ教に改宗する必要がありました。(5)しかし、その「隔ての壁」は、キリストの死によって取り除かれました。教会は、「新しいひとりの人」です。(6)異邦人は、ユダヤ人と共同相続人となりました。教会がユダヤ人に置き換わったのではありません(そのような教えを置換神学と言いますが、これは聖書的ではありません)。

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「それで、私はこのことを済ませ、彼らにこの実を確かに渡してから、あなたがたのところを通ってイスパニヤに行くことにします。あなたがたのところに行くときは、キリストの満ちあふれる祝福をもって行くことと信じています」。これで、パウロの計画の全貌ぜんぼうが明らかになりました。復習してみましょう。(1)彼は、ローマ帝国東部の宣教を終えました。(2)これから、エルサレムに行こうとしています(異邦人の献金をエルサレム教会に届けるため)。(3)次に、イスパニヤに行く予定です(ローマ帝国西部での宣教のため)。(4)途中で、ローマ教会を訪問することを願っています。そこからイスパニヤ宣教に派遣されるためです。
パウロは、この計画が祝されることを信じています。と同時に、人間の計画は不確定であることも知っています。それゆえ、神の守りを祈り求める必要があるのです。次回は、祈りの必要性について学びます。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。私たちの心には、多くの計画がありますが、あなたの御心だけがなります。どうか、御心に沿って祈ることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第一24~25、詩篇37 ~ 38