25 兄弟たち。私はあなたがたに、ぜひこの奥義を知っていていただきたい。それは、あなたがたが自分で自分を賢いと思うことがないようにするためです。その奥義とは、イスラエル人の一部がかたくなになったのは異邦人の完成のなる時までであり、
26 こうして、イスラエルはみな救われる、ということです。こう書かれているとおりです。「救う者がシオンから出て、ヤコブから不敬虔を取り払う。
27 これこそ、彼らに与えたわたしの契約である。それは、わたしが彼らの罪を取り除く時である。」
28 彼らは、福音によれば、あなたがたのゆえに、神に敵対している者ですが、選びによれば、父祖たちのゆえに、愛されている者なのです。
29 神の賜物と召命とは変わることがありません。
「こうして、イスラエルはみな救われる、ということです」とあります。新共同訳では、「こうして全イスラエルが救われるということです」となっています。「こうして」とは、「異邦人の完成のなる時」(25節)という言葉を受けたものです。救われる異邦人の数が満ちると、「携挙」が起こります。つまり、地上から教会(すべての真の信者)が天に引き上げられるということです。携挙の後、大患難時代が来ますが、その大患難時代の最後にイスラエル人の救いが起こります。
「イスラエルはみな」という言葉に関して、種々の解釈があります。(1)ある人たちは、「イスラエルとは異邦人とイスラエル人を含む言葉である」と言います。しかし、それは違います。文脈上では、ここはイスラエル人の救いについて論じている箇所です。(2)「イスラエルはみな」とは、「ほとんどのイスラエル人」という意味だと主張する人もいます。これは、「みな」という言葉を誇張法と解釈するものです。(3)しかし、ここを字義どおりに解釈してはいけないという理由は、何もありません。「イスラエルはみな」という言葉は、「その時代に生きているイスラエル人全員が救われる」という意味に解釈すべきです。
「こう書かれているとおりです。『救う者がシオンから出て、ヤコブから不敬虔を取り払う。これこそ、彼らに与えたわたしの契約である。それは、わたしが彼らの罪を取り除く時である』」とあります。(1)パウロは、終末時代のイスラエルの救いを信じる根拠として、イザヤ書から引用します。59:20〜21と27:9がそれです。(2)「救う者」とは、英語で「Deliverer」、つまり解放者のことです。これは、大患難時代からイスラエル人を救う解放者のことです。その解放者とは、再臨のメシアです。
「これこそ、彼らに与えたわたしの契約である。それは、わたしが彼らの罪を取り除く時である」とあります。(1)「彼らに与えたわたしの契約」とは、エレミヤ書31:33〜34で預言された「新しい契約」のことです。この預言が、イスラエル人の上に成就します。(2)新しい契約の時代は、石の上ではなく、心に律法が書き記される時代です。キリストの地上再臨の鍵を握っているのは、イスラエル人です。異邦人伝道に励み、イスラエル人の救いのために祈ることは、キリストの地上再臨を早める最善の方法であることを認識しましょう。アーメン、主よ、来りませ!
きょうの祈り
イスラエルの神よ。イスラエル人の救いを無視してきたことをお赦しください。あなたのご計画に沿って祈ることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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レビ記20 ~ 21、マタイの福音書3
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