16 私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。
17 なぜなら、福音のうちには神の義が啓示されていて、その義は、信仰に始まり信仰に進ませるからです。「義人は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。
これまでにローマ1:1〜 17の学びを終えました(ロマ書の序言に当たる部分です)。先に進む前に、ロマ書の序言の中で啓示されてきた「福音」について、その内容を再確認したいと思います。パウロが宣べ伝えた福音の7つの特徴を上げてみます。今回は、6〜7番目の特徴です。
「福音には神の義が啓示されている」。これが第6の特徴です。 (1)神から離れた人間の特徴は、自らの手で救いを勝ち取ろうとすることです。これは自力救済であり、わざによる救いであり、また、人間の義を求めることです。キリストの福音以外の宗教はすべて、「人間の義」を追求しようとするものです。(2)「神の義」はそれとは対立します。人間にはできなくなっていることを神がしてくださるのです。「神の義」とは、罪人を義と宣言することです。さらに、罪人に「神の義」を付与し、それを所有させることです。(3)それを実現する方法(計画)自体が、神の性質に反していないということです。つまり、ゴールも方法も、神の義なる性質にかなっているということです。(4)神の義を得るための唯一の方法は、イエス・キリストを救い主として信じることです。自分の救いを達成するためには、神が用意してくださった方法により頼むしか道はありません。それが信仰という道です。救いに至る信仰が与えられていることを、神に感謝しようではありませんか。
「福音の伝達には順番がある」。これが第7の特徴です。(1)「福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です」とあります。「まずユダヤ人に対して、そしてギリシヤ人に対して」(直訳)という順番が大切です。パウロは最後まで、その順番を忠実に守りました。(2)ユダヤ人、異邦人という順番は、①時間的順番(ユダヤ人の選びが先)であり、②契約が与えられた順番であり、③キリストの宣教の順番であり、④パウロの宣教の順番でもありました。(3)福音伝達には神が計画された順序があります。今も、ユダヤ人、ギリシヤ人(異邦人)という順序は有効です。
これをきっかけに、ユダヤ人の救いのために祈り、労することを始めようではありませんか。
きょうの祈り
アブラハム、イサク、ヤコブの神よ。福音伝達の順番は、「まずユダヤ人に対して、そしてギリシヤ人に対して」であることを学びました。これを実行することができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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マラキ書1~2、テモテへの手紙 第二3
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