6 見よ。わたしは、ダン部族のアヒサマクの子オホリアブを、彼のもとに任命した。わたしはすべて心に知恵のある者に知恵を授けた。彼らはわたしがあなたに命じたものを、ことごとく作る。
7 すなわち、会見の天幕、あかしの箱、その上の『贖いのふた』、天幕のあらゆる設備品、
8 机とその付属品、純金の燭台と、そのいろいろな器具、香の壇、
9 全焼のいけにえの祭壇と、そのあらゆる道具、洗盤とその台、
10 式服、すなわち、祭司として仕える祭司アロンの聖なる装束と、その子らの装束、
11 そそぎの油、聖所のためのかおりの高い香である。彼らは、すべて、わたしがあなたに命じたとおりに作らなければならない。」
幕屋建設の統括者はベツァルエルだが、その援助者としてオホリアブが任命された。「 見よ。わたしは、ダン部族のアヒサマクの子オホリアブを、彼のもとに任命した。わたしはすべて心に知恵のある者に知恵を授けた。彼らはわたしがあなたに命じたものを、ことごとく作る」。(1)オホリアブは、ダン部族のアヒサマクの子である。ダン部族は、12 部族の中では最小の部族であった。そこから無名の人物が選ばれたのである。(2)ベツァルエルとオホリアブを中心に、その周りに「すべて心に知恵のある者」と呼ばれる者たちが集められた。「彼らはわたしがあなたに命じたものを、ことごとく作る」とある。つまり、多数の芸術家、工芸家、職人、工人が用意された。(3)彼らが制作する物は、①幕屋とその中に入れる器具、②祭司の装束、③注ぎの油と香りの高い香などである。
この箇所から教訓を学んでみよう。(1)幕屋建設のために、神が財(エジプト人から受けた物だが、神の力によってそれが与えられた)、方法(神が幕屋のデザインを啓示された)、人材のすべてを用意された。神が私たちに何かをお命じになる時、必要なものはすべて与えられると信じることができる。(2)私たちの前には、2 種類の人生が広がっている。恐れて退く人生と、自分の能力以上の成就を見る人生である。神に信頼するなら、自分の限界を超えた人生を歩むことができる。(3)ここでのキーワードは、「わたしがあなたに命じたとおりに」(11b節)という言葉である。
幕屋と教会は、その機能が異なる。教会は、信者が共に集い、神を礼拝する場所である。そういう意味では、教会はユダヤ教の会堂(シナゴーグ)に似ている。それに対して、幕屋は神が住まわれる(臨在される)場所である。しかし、「教会」の本来の意味は、建物ではなく信じた人の群れ(キリストのからだ)である。幕屋が【主】の命令どおりに建設されたように、教会(キリストのからだ)もまた、【主】の計画どおりに建て上げられる必要がある。教会時代とは、神が御自身の教会を建て続けておられる時代である。それが完成すると、教会の携挙が起こる。「ユダヤ人も異邦人も、キリストなしでは失われている」という真理は、重要である。それゆえ、キリストの福音をユダヤ人にも異邦人にも伝える必要がある。聖霊による新生体験をした人だけが、教会(キリストのからだ)に加えられる。
きょうの祈り
天の父よ。あなたのご計画どおりに教会が建て上げられますように。そのために、私をお用いください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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