4 それで、モーセは【主】のことばを、ことごとく書きしるした。そうしてモーセは、翌朝早く、山のふもとに祭壇を築き、またイスラエルの十二部族にしたがって十二の石の柱を立てた。
5 それから、彼はイスラエル人の若者たちを遣わしたので、彼らは全焼のいけにえをささげ、また、和解のいけにえとして雄牛を【主】にささげた。
6 モーセはその血の半分を取って、鉢に入れ、残りの半分を祭壇に注ぎかけた。
7 そして、契約の書を取り、民に読んで聞かせた。すると、彼らは言った。「【主】の仰せられたことはみな行い、聞き従います。」
8 そこで、モーセはその血を取って、民に注ぎかけ、そして言った。「見よ。これは、これらすべてのことばに関して、【主】があなたがたと結ばれる契約の血である。」
いよいよシナイ契約が締結される。(1)モーセは、山の麓の境界線のあたりに祭壇を築き、12 の石の柱を立てた。祭壇はいけにえを捧げるためのものであり、12 の石の柱は契約の当事者であるイスラエルの民を象徴する。(2)通常の宗主権契約では、偶像たちが証人に呼ばれるが、この契約においてはそうではない。12 の柱は、シナイ山麓で神とイスラエルの民の間に契約が締結されたことの記念となった。
「それから、彼はイスラエル人の若者たちを遣わしたので、彼らは全焼のいけにえをささげ、また、和解のいけにえとして雄牛を【主】にささげた。モーセはその血の半分を取って、鉢に入れ、残りの半分を祭壇に注ぎかけた」。シナイ契約は血の契約である。アブラハム契約締結の時も、血が流された(創15:9 〜21)。
「そして、契約の書を取り、民に読んで聞かせた。すると、彼らは言った。『【主】の仰せられたことはみな行い、聞き従います』」。契約の書とは、20 〜 23 章の内容である。この読み聞かせは、前日の解説よりも短時間で終わったはずである。民は前日同様に、直ちに同意した。
「そこで、モーセはその血を取って、民に注ぎかけ、そして言った。『見よ。これは、これらすべてのことばに関して、【主】があなたがたと結ばれる契約の血である』」。血の半分は鉢に入れられていた。モーセはその血を民に注ぎかけた。「民」とは誰か。3 つの可能性が考えられる。若者たち、70 人の長老たち、12 本の石の柱。おそらく、イスラエルの民を象徴する12 本の石の柱に血を注ぎかけたのであろう。血が祭壇と12 の石の柱に注ぎかけられたことは、イスラエルの民には感動的なシーンとなった。彼らは、神との契約の土台は、いけにえの血にあることを学んだ。
マタイ26:28 で、イエスは同じ表現を用いて、新しい契約について説明しておられる。「これは多くの人のために、罪の赦しのために流される、わたしの契約の血です」(ヘブ9:13 〜 14 も参照)。クリスチャンとは、キリストの血による契約(新しい契約)にサインをした人である。契約内容は、次の3 点を信じ、キリストに信頼を置くということである。①キリストは私の罪のために死なれた。②墓に葬られた。③ 3 日目によみがえられた。これらのことを信じている人は、幸いである。キリストの愛を受け取ったなら、愛によって応答しよう。
きょうの祈り
天の父なる神さま。罪がいかに深刻なものであるか、血の犠牲によって知ることができました。きょうも主イエスの愛に応答した歩みをすることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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