27 わたしは、わたしへの恐れをあなたの先に遣わし、あなたがそこに入って行く民のすべてをかき乱し、あなたのすべての敵があなたに背を見せるようにしよう。
28 わたしは、また、くまばちをあなたの先に遣わそう。これが、ヒビ人、カナン人、ヘテ人を、あなたの前から追い払おう。
29 しかし、わたしは彼らを一年のうちに、あなたの前から追い払うのではない。土地が荒れ果て、野の獣が増して、あなたを害することのないためである。
30 あなたがふえ広がって、この地を相続地とするようになるまで、わたしは徐々に彼らをあなたの前から追い払おう。
31 わたしは、あなたの領土を、葦の海からペリシテ人の海に至るまで、また、荒野からユーフラテス川に至るまでとする。それはその地に住んでいる者たちをわたしがあなたの手に渡し、あなたが彼らをあなたの前から追い払うからである。
「わたしは、わたしへの恐れをあなたの先に遣わし、あなたがそこに入って行く民のすべてをかき乱し、あなたのすべての敵があなたに背を見せるようにしよう。わたしは、また、くまばちをあなたの先に遣わそう。…」
(1)カナンの地は、【主】からの贈り物である。すでにアブラハムとその子孫にこの土地が約束されていた。イスラエルの民は、カナンの地を侵略するのではなく、その地に帰還するのである。(2)創世記15:16 には、なぜ出エジプトがこの時期になったのかという理由が書かれている。「そして、四代目の者たちが、ここに戻って来る。それはエモリ人の咎が、そのときまでに満ちることはないからである」。イスラエルの民は、カナン人の罪に対する神の裁きの執行者として、カナンの地に戻って行く。(3)「くまばちをあなたの先に遣わそう」とあるが、「わたしはまた、あなたの前に恐怖を送り」(新共同訳)と訳すことも可能である。【主】は、カナン人にイスラエルの神への恐れを起こさせると言われる(ヨシ2:9 〜11 参照)。【主】は、カナン人(ヒビ人、カナン人、ヘテ人)を追い払われる。
「しかし、わたしは彼らを一年のうちに、あなたの前から追い払うのではない。…わたしは徐々に彼らをあなたの前から追い払おう」。(1)カナン人は徐々に追い払われるということが予告される。この予告は、イスラエルの民を励ますためのものである。(2)徐々に追い払う理由は、土地が荒廃しないように、また、野の獣が増えて人間に害を加えることのないようにするためである。(3)この箇所から、私たちへの適用を考えてみよう。神の御業は、時には人間が期待しているよりも遅く進むことがある。遅く進む理由は、人間の側にまだ祝福を受け取る準備ができていないからである。結局は、神の時が最善の時であることを学ぶしかない。それは、霊的に成長することでもある。
「わたしは、あなたの領土を、葦の海からペリシテ人の海に至るまで、また、荒野からユーフラテス川に至るまでとする」。イスラエルの領土の境界線は、次の通りである。①東:荒野(今のヨルダン)、②西:ペリシテ人の海(地中海)、③南:葦の海(紅海)、④北:ユーフラテス川。この約束は、全面的に成就しているわけではないが、将来のある時点で必ず成就する。将来のある時点とは、千年王国においてである。
きょうの祈り
イスラエルの神よ。あなたのタイムテーブルに従って歩むという知恵を私に与えてください。あなたの時は、最善です。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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イザヤ書12~13、ローマ人への手紙5
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