17 あなたの隣人の家を欲しがってはならない。すなわち隣人の妻、あるいは、その男奴隷、女奴隷、牛、ろば、すべてあなたの隣人のものを、欲しがってはならない。」
「あなたの隣人の家を欲しがってはならない。すなわち隣人の妻、あるいは、その男奴隷、女奴隷、牛、ろば、すべてあなたの隣人のものを、欲しがってはならない」。(1)第10 戒は、行為そのものではなく、心の問題を扱っている。より具体的には、すべての人間が抱えている貪欲という罪を扱っている。貪欲は、他人が持っている物を手に入れたなら、自分は幸せになれるという誤解から発生する。(2)さらに貪欲は、神はすべての必要を満たしてくださるという信仰を否定する心の動きでもある。(3)第10 戒は、非常に重要な命令である。なぜなら、この戒めを守ることができたなら、十戒すべてを守ることができるようになるからである。すべての罪は、貪欲から生まれる。
コロサイ3:5 には、こう書かれている。「ですから、地上のからだの諸部分、すなわち、不品行、汚れ、情欲、悪い欲、そしてむさぼりを殺してしまいなさい。このむさぼりが、そのまま偶像礼拝なのです」。(1)第10 戒は、「むさぼりの罪」を禁止したものだが、それがキリストの律法にも継承されている。(2)「むさぼりの罪」は、そのまま偶像礼拝である。偶像礼拝とは、作られた像を拝むことだけではない。神以外のものを第一にして生きることこそ、偶像礼拝の本質である。(3)第1 戒と第2 戒は、偶像礼拝を禁止したものであったが、第10 戒は再び偶像礼拝を禁止している。そう考えると、第10 戒が第1 戒と第2 戒につながっていることが分かる。第10 戒が最初とつながることによって、十戒の鎖の輪が完成する。
キリストの律法の本質が、ローマ13:8〜10に記されている。「だれに対しても、何の借りもあってはいけません。ただし、互いに愛し合うことについては別です。他の人を愛する者は、律法を完全に守っているのです。『姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな』という戒め、またほかにどんな戒めがあっても、それらは、『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』ということばの中に要約されているからです。愛は隣人に対して害を与えません。それゆえ、愛は律法を全うします」
「愛は律法を全うします」ということばを黙想しよう。ここに律法主義から解放される秘訣がある。愛の実践は、聖霊の助けなしには不可能である。聖霊の導きを意識し、きょうもこの世に出て行こう。
きょうの祈り
天の父よ。キリストを信じる者には聖霊が与えられていることを感謝します。きょうも聖霊に信頼して、この世に出て行くことができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
列王記第一15~16、使徒の働き17
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!
» 登録はこちら