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出エジプト記20:16

16 あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。

第9 戒

第9 戒(16 節)

「あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない」。新共同訳では、「隣人に関して偽証してはならない」となっている。第9 戒は、真実の大切さを教えたものである。(1)うそをつくかどうかは、個人的なことである。嘘をつけば、当然その人の内面が堕落だらくして行く。(2)しかし、第9 戒が問題にしているのは、隣人に関する偽証である。その中には、法廷での偽証から、偽りのうわさ話まで含まれる。(3)もし人が偽証を拒否するなら、その人は無私の行為を実行し、隣人の価値を守ったことになる。神はそういう人を喜ばれる。

私たちへの適用

第9 戒は、私たちの日常生活にも大いに関係した命令である。(1)この命令は、嘘や作り話を語ることによって、他人の名誉を毀損きそんすることを禁じている。被害を受けた人は、精神的に苦しむだけでなく、法的処分を受けることさえある。(2)他者の尊厳に敬意を払うことは、安定した社会を構築するための必須条件である。(3)第9 戒は、私たちに慎重に他者を判断するように命じている。もしうわさ話を聞いた時は、事実関係を確かめるまで、その人を批判すべきではない。(4)第9戒は、私たちに噂話を言い広めることを禁じている。噂話を聞いたなら、自分の内に仕舞い込むのが一番良い。
「兄弟たち。互いに悪口を言い合ってはいけません。自分の兄弟の悪口を言い、自分の兄弟をさばく者は、律法の悪口を言い、律法をさばいているのです。あなたが、もし律法をさばくなら、律法を守る者ではなくて、さばく者です。律法を定め、さばきを行う方は、ただひとりであり、その方は救うことも滅ぼすこともできます。隣人をさばくあなたは、いったい何者ですか」(ヤコ4:11)

きょうの祈り

天の父よ。どうか私が、偽りの証言を語ることがありませんように、私をお守りください。きょうも自分が発する言葉に注意することができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

列王記第一13~14、箴言23