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出エジプト記12:37 〜 39

37 イスラエル人はラメセスから、スコテに向かって旅立った。幼子を除いて、徒歩の壮年そうねんの男子は約六十万人。

38 さらに、多くの入り混じって来た外国人と、羊や牛などの非常に多くの家畜も、彼らとともに上った。

39 彼らはエジプトからたずさえて来たいて、パン種の入れてないパン菓子を作った。それには、パン種が入っていなかった。というのは、彼らは、エジプトを追い出され、ぐずぐずしてはおられず、また食料の準備もできなかったからである。

エジプトからの脱出(1)

男子約60 万人

「イスラエル人はラメセスから、スコテに向かって旅立った。幼子を除いて、徒歩の壮年の男子は約六十万人」。イスラエル人の人数は、「徒歩の壮年の男子約六十万人」とある。「壮年の男子」とは20 歳以上で、兵役に就く年齢の男子である。各人に妻が1 人、子どもが2 人いるとすると、人数はその4 倍の240 万人にもなる。つまり、ひかえ目に見ても、200 万人以上のイスラエル人がエジプトを出たことになる。
「さらに、多くの入り混じって来た外国人と、羊や牛などの非常に多くの家畜も、彼らとともに上った」。エジプトを出たのは、イスラエル人だけではなかった。多くの入り混じって来た外国人がいた。彼らはセム系の人種だったと思われるが、イスラエル人ではなかった。捕虜ほりょとしてエジプトに連行され、そこで奴隷になった人々であろう。その彼らが、混乱に乗じてイスラエル人といっしょにエジプトを出た。また、非常に多くの家畜もともにエジプトを脱出した。
入り混じって来た外国人たちは、やがて問題を起こすようになる。なぜなら、イスラエル人の目的と彼らの目的が合致しなかったからである。価値観や使命意識を共有できない者たちと共同戦線を張ることは、非常に危険である。最初はよくても、逆風が吹き始めると、彼らは不平不満を言うようになる。自分がどのような人たちと協力関係にあるか、慎重に吟味しよう。

大急ぎで

「彼らはエジプトから携えて来た練り粉を焼いて、パン種の入れてないパン菓子を作った。・・・彼らは、エジプトを追い出され、ぐずぐずしてはおられず、また食料の準備もできなかったからである」。種なしパンの祭りは、イスラエル人たちが大急ぎでエジプトを出たために、パン種の入れてないパンを食べるしかなかったことを記念するための祭りである。神の時が来たなら、私たちも大急ぎで行動を起こす必要がある。「主は、私たちの神。私たちは、その牧場の民、その御手の羊である。きょう、もし御声を聞くなら、メリバでのときのように、荒野のマサでの日のように、あなたがたの心をかたくなにしてはならない」(詩95:7 〜 8)。「神は言われます。『わたしは、恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた』。確かに、今は恵みの時、今は救いの日です」(2 コリ6:2)。
今、主の御声を聞いているなら、ただちにその声にお従いしよう。今の決断が、将来大きな祝福をもたらすものとなるからである。

きょうの祈り

イスラエルの神よ。あなたの御声を聞いたなら、直ちに応答する者とならせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

申命記21~22、箴言14