34 それで民は練り粉をまだパン種を入れないままで取り、こね鉢を着物に包み、肩にかついだ。
35 イスラエル人はモーセのことばどおりに行い、エジプトから銀の飾り、金の飾り、それに着物を求めた。
36 【主】はエジプトがこの民に好意を持つようにされたので、エジプトは彼らの願いを聞き入れた。こうして、彼らはエジプトからはぎ取った。
「それで民は練り粉をまだパン種を入れないままで取り、こね鉢を着物に包み、肩にかついだ」。彼らは、練り粉を、パン種を入れないままで持ち運んだ。その理由は、時間がなかったから、急いでいたからである。彼らは、エジプトを出てからの数日間は、種なしパンを食べた。過越の祭りに続く種なしパンの祭りは、それを記念するための祭りである。
「イスラエル人はモーセのことばどおりに行い、エジプトから銀の飾り、金の飾り、それに着物を求めた」。彼らは、エジプトを出る際に、エジプト人から財を求めた。①銀の飾り、②金の飾り、③着物とあるが、これらは例示的なもので、その他のものも含まれていたであろう。これは、エジプト人から借金をしたということではない。もし借りたのなら返却する必要があるが、ここではその必要はない。なぜなら、イスラエルの民がエジプト人に求めたものは、400 年にわたる労働の対価だからである。イスラエルの民がエジプト人から得た富は、結果的には、幕屋建設のための資材となった。ここにも、主の摂理の御手が見える。
エジプト人は、イスラエルの民の要求に快く応じた。今までの両者の関係を考えると、これは驚くべきことである。なぜエジプト人は快く応じたのだろうか。(1)何よりも、その背後に【主】の働きがあった。私たちも、神の働きに反対したり、妨害したりする人たちのために祈る必要がある。神は、私たちを敵視する人たちの心を変えることができるお方である。(2)考えられる第2 の理由は、イスラエル人が速やかにエジプトを出ることを、エジプト人が願ったということである。彼らは、10 にも及ぶ災いを体験していた。その結果、【主】への恐れが彼らを行動へと駆り立てたのである。(3)この出来事の最も驚くべき要素は、これが創世記15:14 の成就だということである。神はアブラハムに、「しかし、彼ら(イスラエルの民)の仕えるその国民(エジプト人)を、わたしがさばき、その後、彼らは多くの財産を持って、そこから出て来るようになる」と約束された。それから500 年以上も経って、この預言は成就した。
神は義なるお方、公平なお方、私たちの人生の清算をなさるお方である。自分が不当に扱われていると感じている人は、義なる神に信頼し、「神は私の権利を守ってくださるお方です」と告白しよう。
きょうの祈り
イスラエルの神よ。あなたは義なる神、公平な神です。どうか私の必要を満たし、私を支えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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