15 あなたがたは七日間種を入れないパンを食べなければならない。その第一日目に、あなたがたの家から確かにパン種を取り除かなければならない。第一日から第七日までの間に種を入れたパンを食べる者は、だれでもイスラエルから断ち切られるからである。
16 また第一日に聖なる会合を開き、第七日にも聖なる会合を開かなければならない。この期間中、どんな仕事もしてはならない。ただし、みなが食べなければならないものだけは作ることができる。
17 あなたがたは種を入れないパンの祭りを守りなさい。それは、ちょうどこの日に、わたしがあなたがたの集団をエジプトの地から連れ出すからである。あなたがたは永遠のおきてとして代々にわたって、この日を守りなさい。
18 最初の月の十四日の夕方から、その月の二十一日の夕方まで、種を入れないパンを食べなければならない。
19 七日間はあなたがたの家にパン種があってはならない。だれでもパン種の入ったものを食べる者は、在留異国人でも、この国に生まれた者でも、その者はイスラエルの会衆から断ち切られるからである。
20 あなたがたはパン種の入ったものは何も食べてはならない。あなたがたが住む所ではどこででも、種を入れないパンを食べなければならない。」
「あなたがたは七日間種を入れないパンを食べなければならない。その第一日目に、あなたがたの家から確かにパン種を取り除かなければならない。第一日から第七日までの間に種を入れたパンを食べる者は、だれでもイスラエルから断ち切られるからである」。(1)過越の祭りは1 日だけの祭りだが、種なしパンの祭りは7 日間続く。(2)種なしパンの祭りと呼ばれる理由は、この祭りの期間、発酵させていないパン生地で焼いたパンを食べるからである。決して美味しいものではない。(3)新約時代には、過越の祭りと種なしパンの祭りの合計8 日間を、「種なしパンの祝い」と呼ぶようになる(ルカ22:1 参照)。(4)種を入れないパンを食べる理由は、急いでいたので、パン生地を発酵させる余裕がなかったからである。と同時に、これは旅のための食糧となった(出12:34。39節も参照)。(5)もしパン種を入れたパンを食べるなら、その者は殺される。それほど厳しい命令だったのである。
「あなたがたはパン種の入ったものは何も食べてはならない。あなたがたが住む所ではどこででも、種を入れないパンを食べなければならない」。かくしてイスラエル人たちは、出エジプトの記念として種なしパンの祭りを守るようになった。種なしパンの祭りには、霊的教訓がある。パウロは、コリントのクリスチャンたちにこう書き送っている。「・・・新しい粉のかたまりのままでいるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたはパン種のないものだからです。私たちの過越の小羊キリストが、すでにほふられたからです。ですから、私たちは、古いパン種を用いたり、悪意と不正のパン種を用いたりしないで、パン種の入らない、純粋で真実なパンで、祭りをしようではありませんか」(1 コリ5:6 〜8)。(1)パン種は、罪や不正を象徴している。パウロはコリントのクリスチャンたちに、真実な生活(パン種のない生活)をするように勧めている。(2)その理由は、すでに過越の小羊キリストがほふられたからである。この勧めは、過越の祭りの後には種なしパンの祭りが来ることを前提に語られたものである。旧約聖書を知ることは、新約聖書の理解を深めることにつながる。過越の小羊キリストを信じた私たちは、パン種のない生活へと導かれている。今、聖霊によって心の内を吟味していただき、パン種が残っているなら、告白によって清くしていただこう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。過越の祭りの後に、種なしパンの祭りが来ます。どうか私の内から、古いパン種を取り除いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
申命記13~14、マタイの福音書21
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