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出エジプト記4:27 ~ 28

27 さて、【主】はアロンに仰せられた。「荒野に行って、モーセに会え。」彼は行って、神の山でモーセに会い、口づけした。

28 モーセは自分を遣わすときに【主】が語られたことばのすべてと、命じられたしるしのすべてを、アロンに告げた。

アロンとの再会

40 年ぶりの再会

神の召命しょうめいに応えたモーセのその後について、これまでに以下のような流れを見て来た。モーセの決意(エジプトに下る決意)、神からの準備(これから起こることの予告)、神からの警告(割礼を軽視した者は解放者になることが出来ない)。そしてこの箇所は、神からの確認(アロンとの出会い)である。
【主】からアロンへ、語りかけがあった。「荒野に行って、モーセに会え」。アロンはそのことばに従い、荒野に出て行った。モーセとアロンが再会したのは、「神の山」(シナイ山)である。2 人は、再会の喜びを表現するために口づけした(中東の習慣)。エジプトに行く途上で、アロンに出会えたことは、神がともにおられることの確認となった。モーセはアロンに、これまでの経緯けいいをすべて話した。【 主】が語られたこと、【 主】が与えたしるし、 アロンの役割などについて、すべて話したのである。モーセとアロンが、新しく与えられた神からの使命について、熱っぽく論じ合っている姿が目に浮かぶようである。私たちの場合も、目的志向が強すぎると、今を楽しむことが出来なくなる。そのことを覚え、意図的にまぼろしが実現して行く過程を楽しむことを学ぼう。明日に生きるのではなく、今に生きることを学ぼう。

アロンについて

先に進む前に、アロンについて考えてみよう。(1)彼は、モーセの代弁者として活躍した。(2)それ以上に重要なことは、彼が祭司職の創設に貢献こうけんしたということである。祭司はアロンの家系から出た。そして、アロン自身が初代の大祭司となった。(3)大祭司の務めの中で最も重要なのは、贖罪しょくざいの日の務めである。大祭司は、年に1 度、至聖所しせいじょの中に入って罪のあがないをした(レビ16 章)。その場合、アロン自身が、まず自らの罪の清めを行ってから至聖所に入った。(4)アロンもまた罪人であったことは、2 つの事例からも明らかである。彼は、金の子牛を作る手伝いをした(出32 章)。また、ミリアムと一緒にモーセの権威に挑戦した(民12 章)。
罪のない真の大祭司は、イエス・キリストだけである。そのことを論じているのが、ヘブル7 ~10 章である。イエス・キリストは、あわれみ深い大祭司として、天の御座みざで私たちのためにとりなしの祈りを捧げておられる。その祈りのゆえに、クリスチャン生活が可能となっている。きょうも大祭司イエスに信頼し、この世に出て行こうではないか。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。私には不完全な大祭司ではなく、罪のない完全な大祭司がいてくださいます。そのことのゆえに感謝し、励ましをいただきます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

出エジプト記37 ~ 38、箴言8