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マタイの福音書6:9 ~ 10

9 だから、こう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ。御名があがめられますように。

10 御国が来ますように。みこころが天で行われるように地でも行われますように。

主の祈り(2)

「御名があがめられますように」

「主の祈り」の2 回目。前回解説したように、「主の祈り」は、このとおりに祈ることもできるし、祈りのモデルとして使用することもできる。この祈りには、6 つの要素があるが、手本として使用する場合は、各要素に従って自分の言葉で祈ればよい。
父なる神に呼びかけたあとは、「御名があがめられますように」と祈る。これは、神の偉大さや性質を思い起こし、神を称える段階である。神の永遠性(いつまでも変わらない)、遍在へんざい性(どこにでもおられる)、愛(すべての人を分けへだてなく愛しておられる)などについて黙想もくそうするなら、私たちの心に喜びと力が与えられる。また、今まで神が自分をどのように祝福し、導いてくださったかを思い起こし、神の御名を称えるのも素晴らしいことである。神の性質を深く理解するなら、実際生活に変化が起き始める。神を小さくとらえてはならない。聖書に啓示された神のご性質の全体に目を向け、御名を称えようではないか。父なる神は、私たちの称賛を受けるにふさわしいお方である。

「御国が来ますように。みこころが天で行われるように地でも行われますように」

次に、神の支配と神のみこころが地上に実現するようにと祈る。これは単に、主イエスの再臨や千年王国の実現だけを求める祈りではない。これは、「神の国の計画」が進展することを願う祈りである。「主の祈り」のこの段階では、教会の伝道活動を覚えて祈る。また、まだ救われていない人が救われるようにと祈るのである。さらに、自分がどのような方法で神の国拡大のために奉仕ができるかという点についても、祈るべきである。
牧師や教会役員の働きのために、執りなしの祈りをささげよう。海外で奉仕している宣教師たちの宣教のためにも、執りなしの祈りをささげよう。クリスチャンとしての自らの視野を広げようではないか。普遍的教会の視点から、祈りの言葉を発することができるように努力しよう。
「主の祈り」の特徴は、前半が神のみこころを求める祈り、後半が自分の必要のための祈りとなっていることである。神のみこころを第一に求めることが、祝福を受ける秘訣ひけつである。自分の祈りの生活が、「主の祈り」の原則にかなっているかどうか、吟味ぎんみしてみよう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。自分の必要をまず祈ることが多い私でした。お赦しください。あなたの御名があがめられることを心から願います。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エゼキエル書6~7、コリント人への手紙 第二13