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創世記50:26

26 ヨセフは百十歳で死んだ。彼らはヨセフをエジプトでミイラにし、かんに納めた。

創世記のまとめ

悲惨な終わり

これで創世記が終わるので、短いまとめを書いてみる。
(1)創世記は、光と命で始まり、死とやみで終わっている。神で始まり、棺で終わっている。その理由は、アダムを通してこの世に罪が侵入したことにある。今や人類は、罪と死の奴隷となった。(2)しかし神は、人類を解放する計画を立ててくださった。神の解決策とは、「一人の人を選び、そこから出て来る一つの民族を選ぶ」ということであった。それがアブラハムであり、イスラエルの民である。その民族を通して、神は人類救済計画を実行に移される。イスラエルの民は、「神によって選ばれた救いの方法」なのである。(3)神はアブラハムと契約を結ばれた。これをアブラハム契約と言う。この契約こそ聖書全体を解くかぎである。(4)全人類の救いが、人類救済計画の最終ゴールである。イスラエルの民の使命は、祭司の民となることである。そして、イスラエルの民から、祭司の中の祭司であるメシアが誕生するのである。(5)ヨセフは遺言の中で、「神は必ずあなたがたを顧みてくださるから」と言った。直訳すると、「神は必ずあなたがたを訪れてくださるから」となる。ヨセフはこの表現を二度くり返している。「神の訪れ」という希望は、旧約聖書と新約聖書を貫く一大テーマである。そして、神の訪れはメシアであるイエスの受肉という形で成就する。(6)イエスは、アブラハムの子孫として来られ、神がアブラハムに約束されたことを成就された。私たちはそのお方を信じたのである。なんという幸いであろうか。
ヨセフの死によって族長時代は終わった。これ以降は、神はイスラエルを一つの国民として取り扱われる。

そして、解放の書へ

創世記の結末は、解放の書である出エジプト記に私たちを導く。出エジプト記は、神の物語であり、同時にイスラエルの民の物語である。と同時に、私たちの物語でもある。私たちもまた、霊的解放を必要としている。私たちは、霊的束縛のままで人生を終える必要はない。神は私たちのために、霊的解放のプランを用意しておられる。
「そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。『もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたしの弟子です。そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします』」(ヨハ8:31 ~ 32)

きょうの祈り

アブラハム、イサク、ヤコブの神よ。私のためにも解放の物語を用意してくださり、感謝します。私の救い主、解放者であるイエス・キリストを信じます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書60~61、コリント人への手紙 第一7