19 ガドについては、襲う者が彼を襲うが、彼はかえって彼らのかかとを襲う。
「ガドについては、襲う者が彼を襲うが、彼はかえって彼らのかかとを襲う」(新改訳)。この節は六つの単語(ヘブル語)から成っているが、そのうち三つが言葉遊びの単語である。新改訳はそれを上手に訳出している。「襲う」という単語がそれである。ガド族に関しては、敵が襲って来るが、彼らは勇敢に立ち向かうということが預言されている。
(1)ガド族は常に敵の攻撃にさらされる。この部族の相続地はヨルダン川の東(ヨシ13:24 ~28)に位置したため、砂漠の民(モアブ人、アモン人)の侵略を日常的に受けるようになる(2 列10:32 ~33、1 歴5:18 ~19)。エレミヤ書には、アモン人の王がガドの町々を支配したことが記録されている(エレ49:1)。(2)しかし、ガド族からは勇敢な戦士が出るようになる。そして彼らは、一時的な敗北を喫しても、最後には勝利するようになる。モーセは、ガド族に関して次のように預言している。「ガドを大きくする方は、ほむべきかな。ガドは雌獅子のように伏し、腕や頭の頂をかき裂く。彼は自分のために最良の地を見つけた。そこには、指導者の分が割り当てられていたからだ。彼は民の先頭に立ち、【主】の正義と主の公正をイスラエルのために行った」(申33:20 ~21)。ガド族の運命は、クリスチャンが霊的にたどる道を指し示している。
クリスチャンになったからといって、試練や戦いから解放されるわけではない。私たちに約束されているのは、戦いの中での守りと、最終的な勝利である。主イエスはこう教えておられる。「わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです」(ヨハ16:33)。パウロもまたこう書いている。「しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。私はこう確信しています。死も、いのちも、御使いも、権威ある者も、今あるものも、後に来るものも、力ある者も、高さも、深さも、そのほかのどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません」(ロマ8:37 ~39)。
今、主イエスの無限の愛と力を受けて立ち上がろう。何度倒されても、最後に私たちは圧倒的な勝利者となれるのだから。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。試練と勝利は、ともにクリスチャンの生活の主要な要素です。いかなるものも、主イエス・キリストにある神の愛から私たちを引き離すことはできないことを教えられ、大いに励ましを受けました。あなたの無限の愛に感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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イザヤ書40~41、ローマ人への手紙15
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