9 さてレアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをとって、ヤコブに妻として与えた。
10 レアの女奴隷ジルパがヤコブに男の子を産んだとき、
11 レアは、「幸運が来た」と言って、その子をガドと名づけた。
12 レアの女奴隷ジルパがヤコブに二番目の男の子を産んだとき、
13 レアは、「なんとしあわせなこと。女たちは、私をしあわせ者と呼ぶでしょう」と言って、その子をアシェルと名づけた。
妹ラケルが女奴隷によって2 人の息子を得たのを見て、レアも自分の女奴隷ジルパを夫に与え、さらに多くの息子を得ようとする。この場合も、女奴隷ジルパから産まれる息子は、法的にはレアのものとなる。
(1)ジルパの最初の息子は、ガドである。「さてレアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをとって、ヤコブに妻として与えた。レアの女奴隷ジルパがヤコブに男の子を産んだとき、レアは、『幸運が来た』と言って、その子をガドと名づけた」。ガドは、レアが女奴隷を通して得た最初の息子(ヤコブの7 番目の息子)である。ガドとは、「幸運(ラッキー)」という意味である。レアは、思いを超えた祝福に与り、自分は幸運な女だと感じたのである。
(2)ジルパの2 番目の息子は、アシェルである。「ジルパはさらに子を産んだ。レアの女奴隷ジルパがヤコブに二番目の男の子を産んだとき、レアは、『なんとしあわせなこと。女たちは、私をしあわせ者と呼ぶでしょう』と言って、その子をアシェルと名づけた」。アシェルは、レアが女奴隷を通して得た2 番目の息子(ヤコブの8 番目の息子)である。アシェルとは、「幸せ(ハッピー)」という意味である。レアはアシェルの誕生を見て、大いなる幸せを感じたのだ。
ここまでで、ヤコブには8 人の息子たちが与えられた。レアが産んだ息子4 人(ルベン、シメオン、レビ、ユダ)、ラケルの女奴隷ビルハが産んだ息子2 人(ダン、ナフタリ)、レアの女奴隷ジルパが産んだ息子2 人(ガド、アシェル)。ヤコブが短時間の間に多数の息子を得たのは、2 人の妻が争ったからである。ヤコブの家庭には、安らぎというものがなかったと思われるが、霊的な目で一連の出来事を見ていくと、その背後に神の摂理の御手があることが分かる。神は、ヤコブからイスラエル12 部族が誕生することをご存じであり、着々とその準備を進めておられたのである。
私たちの人生にも、解決不可能だと思えるような問題が起こって来る。そのような場合、どうしたらよいのだろうか。最善の策は、表面的な現象から目を離し、背後に神の摂理の御手が働いていることを信仰の目で見ることである。神は、私たちのために最善の計画を用意しておられる。「ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽つくしがたく、その道は、何と測り知りがたいことでしょう」(ロマ11:33)。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。人生には不可解なことが多くあります。私は、自分の知恵ですべてを判断しようとする悪弊を悔い改め、状況をあなたの御手にゆだねます。どうか、すみやかに御心をなしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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