33 彼女はまたみごもって、男の子を産み、「【主】は私がきらわれているのを聞かれて、この子をも私に授けてくださった」と言って、その子をシメオンと名づけた。
34 彼女はまたみごもって、男の子を産み、「今度こそ、夫は私に結びつくだろう。私が彼に三人の子を産んだのだから」と言った。それゆえ、その子はレビと呼ばれた。
35 彼女はまたみごもって、男の子を産み、「今度は【主】をほめたたえよう」と言った。それゆえ、その子を彼女はユダと名づけた。それから彼女は子を産まなくなった。
レアが産んだ2 番目の息子は、シメオンである。「彼女はまたみごもって、男の子を産み、『主は私がきらわれているのを聞かれて、この子をも私に授けてくださった』と言って、その子をシメオンと名づけた」。(1)シメオンとは、「聞く」という意味である。この名前には、【主】が自分の願いを聞いていてくださったという感謝が込められている。(2)「私がきらわれている」とは、前回学んだように、最優先されていないという意味である。確かに、レアはヤコブの最愛の妻ではなかった。
レアが産んだ3 番目の息子は、レビである。「彼女はまたみごもって、男の子を産み、『今度こそ、夫は私に結びつくだろう。私が彼に三人の子を産んだのだから』と言った。それゆえ、その子はレビと呼ばれた」。(1)レビとは、「結ぶ」、「近づく」という意味である(民18:2、4 参照。そこには、言葉遊びがある。「レビ族」と「近づける」がそれである)。(2)ルベン、シメオン、レビという3 人の息子たちの名前の中には、レアの願いが込められている。
レアが産んだ4 番目の息子は、ユダである。「彼女はまたみごもって、男の子を産み、『今度は【主】をほめたたえよう』と言った。それゆえ、その子を彼女はユダと名づけた。それから彼女は子を産まなくなった」。(1)ユダとは、「ほめたたえる」という意味である。この名前は、レアが、夫ではなく神の内に慰めを発見したことを示している。彼女は、【主】をたたえようと決心したので、息子にユダという名を付けたのである。(2)創世記49 章でヤコブは、ユダという名を預言的に解釈している。「ユダよ。兄弟たちはあなたをたたえ、あなたの手は敵のうなじの上にあり、あなたの父の子らはあなたを伏し拝む」(創49:8)。
これ以降、レアは子を産まなくなった。恐らくヤコブが彼女と床をともにしなくなったのであろう。しかし、これは一時的なもので、彼女は再び子を産むようになる。
レアは、ユダの誕生を通して、夫からは愛されていなくても、神からは愛されていることを知るようになった。イスラエルの中に設置される2 つの重要な機関は、祭司と王であるが、祭司職はレビ族に、王権はユダ族に与えられることになる。両機関とも、人間が計画しなかった結婚、願わなかった結婚から出てきたのである。神は公平なお方である。弱い者や虐げられた者を守り導いて下さる神に、信頼を置こうではないか。
きょうの祈り
アブラハム、イサク、ヤコブの神よ。あなたは夫に愛されなかったレアを、大いに祝福されました。あなたは、私をも公平に扱ってくださることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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