13 そして、見よ。【主】が彼のかたわらに立っておられた。そして仰せられた。「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、【主】である。わたしはあなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫とに与える。
14 あなたの子孫は地のちりのように多くなり、あなたは、西、東、北、南へと広がり、地上のすべての民族は、あなたとあなたの子孫によって祝福される。
15 見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」
ヤコブが見た夢の続きである。「そして、見よ。【主】が彼のかたわらに立っておられた」。この箇所は、「【主】が(階段の)上に立っておられた」と訳すのがいいと思う。つまり、【主】は階段の一番上に立っておられたのである。ヤコブが見たものは、シャカイナ・グローリー(神の臨在を表す栄光の光)である。
「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である」。(1)これは、神の自己宣言である。神はご自身を、「アブラハムの神、イサクの神」として啓示された。(2)「父」とは、ここでは先祖のことを指す。(3)さらに、「父アブラハムの神、イサクの神」は、契約の神の御名を意味する。神が失意の中にいるヤコブに現れたのは、アブラハム契約のゆえであった。神は、アブラハムとイサクに対して約束されたことを、ヤコブにも約束しようとしておられるのである。
神の自己宣言に続いて、アブラハム契約の4 つの条項が再確認される。(1)土地の約束。「わたしはあなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫とに与える」。約束の地は、ヤコブ個人と彼の子孫に約束された。(2)子孫の約束。「あなたの子孫は地のちりのように多くなり、あなたは、西、東、北、南へと広がり」。ヤコブの子孫は一大民族となる。つまり、彼が願っている嫁探しは、必ず成功するということである。(3)異邦人の祝福。「地上のすべての民族は、あなたとあなたの子孫によって祝福される」。彼には、異邦人の祝福という大きな使命が与えられた。ここで確認しておきたいのは、3 人の族長は全員、異邦人の救いの約束を神から受けていることである。(4)ヤコブへの個人的約束。「見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない」
以上の4 つの条項は、アブラハムやイサクが受けてきた祝福と同じものである。つまり、アブラハム契約が正式にヤコブに継承されたということである。ヤコブは、神がともにおられるという約束と、カナンの地に帰還するという保証を受け取った。私たちにも、同じような約束が与えられている。主イエスは、いつも私たちとともにおられる。また、私たちは必ず天の故郷に帰還することができる。地上では寄留者であることを告白し、天の故郷を目指して進もうではないか。
きょうの祈り
アブラハム、イサク、ヤコブの神よ。私もまた、天の故郷に向かって旅をする寄留者です。きょうも、その希望を告白しながら、歩むことができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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申命記31~32、マタイの福音書28
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