2 ヤペテの子孫はゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラス。
3 ゴメルの子孫はアシュケナズ、リファテ、トガルマ。
4 ヤワンの子孫はエリシャ、タルシシュ、キティム人、ドダニム人。
5 これらから海沿いの国々が分かれ出て、その地方により、氏族ごとに、それぞれ国々の国語があった。
創世記10 章には、70 の氏族の名前が出てくる。(1)70 という数字は、「全体性」「総数」を示すものである。エジプトに下ったヤコブの家族の人数は、70 人であった(創46:27)。さらに、イスラエルを代表する長老の人数も、70 人である(出24:9、エゼ8:11)。ギデオンの息子(士8:30)、アハブの息子(2 列10:1)も、70 人である。(2)創世10 章の70 の氏族の内訳は、ヤペテから出る14 の氏族、ハムから出る30 の氏族、そして、セムから出る26 の氏族である。
さて、ヤペテには7 人の息子が生まれた。ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラス。その中で2 人だけが詳細に取り上げられている。それがゴメルとヤワンである。それ以外の5 人には子孫が与えられなかったのであろう。ゴメルには3 人の息子が、ヤワンには4 人の息子が生まれた。
ヤペテの子孫たちの地上分布は、5 節に出て来る。「これらから海沿いの国々が分かれ出て、」(5 節a)。(1)彼らは、エーゲ海からカスピ海にかけて広がった。イスラエルの視点から見ると、彼らは海沿いの国々である。(2)さらに彼らは、その外側の地区にも広がった。ヨーロッパ、ペルシヤ、インド、そして、アジア地区にまでヤペテの子孫は拡大していった。(3)ヤペテの子孫の拡大は、創世記9:27 にあるノアの預言の成就である。「神がヤペテを広げ、セムの天幕に住まわせるように。カナンは彼らのしもべとなれ」。(4)ヤペテは基本的には白色人種である。彼らは「セムの天幕」に住むようになる。つまり、セムの霊的資質から祝福を受けるようになるということである。キリスト教が西洋に広がっている様子を見ると、この聖句が成就していることが分かる。
「その地方により、氏族ごとに、それぞれ国々の国語があった」(5 節b)。この言葉は、この系図が創世記11 章のバベルの塔の事件の後に書かれたものであることを示している。ヤペテから出た民族が、神から与えられた使命を全うし、全人類にとって祝福となる道を歩むように祈ろう。と同時に、私たちも自らの使命を自覚して、神と人とに仕える人生を歩むことを志そうではないか。
きょうの祈り
創造主よ。それぞれの民族には、あなたからの使命が与えられています。どうか私たちが、その使命に生きることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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