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創世記9:28 ~ 29

28 ノアは大洪水の後、三百五十年生きた。

29 ノアの一生は九百五十年であった。こうして彼は死んだ。

ノアの生涯

ノアの死

 「ノアは大洪水の後、三百五十年生きた。ノアの一生は九百五十年であった。こうして彼は死んだ」(28 ~ 29 節)。ノアは、大洪水の後、350 年生きて死んだ。ノアの一生は、950 年であった。人類を代表する「第2 のアダム」の役割を果たしたノアの生涯も、これで終わった。彼は、間違いなく信仰の偉人のひとりであった。先に進む前に、ノアの信仰について再確認してみよう。

ノアの信仰

 新約聖書のヘブル人への手紙11:7 は、ノアの信仰について次のように書いている。「信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき、恐れかしこんで、その家族の救いのために箱舟を造り、その箱舟によって、世の罪を定め、信仰による義を相続する者となりました」。(1)ノアは、雨も洪水も見たことがなかった。しかし、見たことがなくても、神のことばであるならそれを信じるのが信仰である。神が語られたなら、それは必ず成就すると信じることが、真の信仰である。私たちの場合はどうか。終末預言を読んでも、なかなか実感がわかないというのが正直な感想であろう。それでも、預言はそのまま成就すると私たちは信じている。ノアの信仰にならっているのである。(2)ノアの信仰は、箱舟を建設するという行為によって表現された。つまり彼は、信仰による義を獲得する者となったのである。行動が伴わない信仰は、死んだ信仰である。「私の兄弟たち。だれかが自分には信仰があると言っても、その人に行いがないなら、何の役に立ちましょう。そのような信仰がその人を救うことができるでしょうか」(ヤコ2:14)。(3)ノアは、その信仰によって、「不信仰な世」を罪に定めた。つまり、神のことばを信じなかった人々は、その罪が明らかになり、神の裁きを受けたのである。
 時代の雰囲気は、「ノアの日」のようになりつつある(マタ24:37 ~39、ルカ17:26 ~27 参照)。神に対する恐れがなくなり、人々は自分勝手に生きている。今の生活がいつまでも続くかのような錯覚さっかくとらわれている。しかし、ノアの日に大洪水が襲ったように、「主の日(裁きの日)」には突如とつじょ裁きがこの地を襲う。手遅れになる前に、悔い改めをもって神に立ち返ろうではないか。イエス・キリストの福音を、周りの人々に伝えようではないか。

きょうの祈り

天の父なる神さま。どうか私に、時代認識を与えてください。緊急性をもって、宣教に励むことができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

歴代誌 第二21~22、ヨハネの黙示録17