14 神である【主】は蛇に仰せられた。「おまえが、こんな事をしたので、おまえは、あらゆる家畜、あらゆる野の獣よりものろわれる。おまえは、一生、腹ばいで歩き、ちりを食べなければならない。
15 わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」
16 女にはこう仰せられた。「わたしは、あなたのうめきと苦しみを大いに増す。あなたは、苦しんで子を産まなければならない。しかも、あなたは夫を恋い慕うが、彼は、あなたを支配することになる。」
17 また、人に仰せられた。「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。
18 土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。
19 あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。」
さらに神は、女に向かって宣言された。(1)「わたしは、○○を大いに増す」とあるが、その内容は2つある。婦人が経験する「月経の痛み」(堕落の前にはなかった)と、「妊娠の機会」がそれである。「妊娠の機会」が増したのは、世界に「死の現実」が入ってきたために、出産能力を増す必要があったからである。(2)「あなたは、苦しんで子を産まなければならない」とあるが、これは命令ではなく、そうなるという宣言である。堕落以降は、出産に痛みが伴うようになったのである。とは言え、出産に伴う喜びは留保された(ヨハ16:21、1テモ2:15など参照)。(3)「しかも、あなたは夫を恋い慕うが、彼は、あなたを支配することになる」とある。「恋い慕う」と訳された言葉は、夫を支配したいと思うようになるという意味である。しかし、女の意図とは反対に、夫は彼女を支配するようになる。
最後に、神は男に向かって宣言された。アダムは、人類の代表としてアダム契約を結んでいる。従って、この契約の条項は私たちにも適用されるものである。彼は、神の命令に違反して禁断の木の実を食べた。現在人類が抱えている問題は、すベてアダムの罪から派生したものである。(1)土地がのろわれた。人の支配下にあった土地が、アダムの堕落によってのろわれた。その結果、労働が苦しいものとなった。いばらとあざみは、のろいの象徴である。それまでは、労働は楽で収穫の多いものであったが、それが苦しいものになった。パウロは、自然界がうめいていると喝破している(ロマ8:20〜23)。(2)人の食事は、「野の草」である。動物については分からないが、人に関してはこの段階でも菜食が維持されている。
私たちは、男であれ女であれ、なんらかののろいを身に受けて日々の生活を送っている。確かに人生には苦労が多いが、絶望する必要はない。なぜなら、神は最初にあったエデンの園の祝福に私たちを導こうとしておられるからだ。キリストを信じる人は、アダムの堕落による呪いから解放され、キリストによる世界回復プログラムに参加しているのである。男は、労働が祝されたものとなるように祈ろう。女は、男を支配するのではなく、よき助け手となれるように祈ろう。私たちの未来は、希望に輝いているからである。
きょうの祈り
天の父なる神さま。イエス・キリストを信じた者は、すでにこの世に属する者でなくなっていることを感謝します。理想郷の回復を待ち望みます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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