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使徒の働き18:24 ~ 28

24 さて、アレキサンドリヤの生まれで、雄弁なアポロというユダヤ人がエペソに来た。彼は聖書に通じていた。

25 この人は、主の道の教えを受け、霊に燃えて、イエスのことを正確に語り、また教えていたが、ただヨハネのバプテスマしか知らなかった。

26 彼は会堂で大胆に話し始めた。それを聞いていたプリスキラとアクラは、彼を招き入れて、神の道をもっと正確に彼に説明した。

27 そして、アポロがアカヤへ渡りたいと思っていたので、兄弟たちは彼を励まし、そこの弟子たちに、彼を歓迎してくれるようにと手紙を書いた。彼はそこに着くと、すでに恵みによって信者になっていた人たちを大いに助けた。

28 彼は聖書によって、イエスがキリストであることを証明して、力強く、公然とユダヤ人たちを論破したからである。

雄弁な伝道者アポロ(1)

アポロの紹介

「さて、アレキサンドリヤの生まれで、雄弁なアポロというユダヤ人がエペソに来た。彼は聖書に通じていた」。(1)ここで場面は、エペソに切り替わる。ルカは、パウロがエペソを去って以降にエペソで起ったことを記録している。(2)アポロは、ディアスポラ(離散)のユダヤ人で、エジプトのアレキサンドリア出身である。アレキサンドリアは、学芸の一大中心地で、大きなユダヤ人共同体もあった(アテネ、アレキサンドリア、タルソが3 大大学都市)。アレキサンドリアは、ディアスポラの地でのユダヤ教の中心地であった。(3)その町出身のアポロは雄弁な伝道者で、ヘブル語聖書に精通していた。彼は、アレキサンドリアで弁論術の訓練を受けたのであろう。
「この人は、主の道の教えを受け、霊に燃えて、イエスのことを正確に語り、また教えていたが、ただヨハネのバプテスマしか知らなかった」。(1)彼はエペソの会堂で、聖書に基づいて、イエスこそメシアであることを正確に教えていた。「主の道」とは、キリスト教信仰のことである。彼のイエスに関する知識は正確であったが、十分ではなかった。(2)「ただヨハネのバプテスマしか知らなかった」とある。彼の理解度は、十字架以前の弟子たちと同じようなものであった。彼は、バプテスマのヨハネの弟子であったと思われる。
「彼は会堂で大胆に話し始めた。それを聞いていたプリスキラとアクラは、彼を招き入れて、神の道をもっと正確に彼に説明した」。(1)プリスキラとアクラは、会堂でアポロのメッセージに耳を傾けていた。妻の名が先に出ているが、その理由は分からない。この夫婦には、アポロが語る内容が不十分であることは、すぐに分かった。(2)彼らはアポロを自分の家に招いて、より正確な福音理解を提供した。アポロは霊に燃えていたので、この夫婦が提供する新しい情報を喜んで受け取ったことであろう。
「そして、アポロがアカヤへ渡りたいと思っていたので、兄弟たちは彼を励まし、そこの弟子たちに、彼を歓迎してくれるようにと手紙を書いた。・・・」。プリスキラとアクラは、エペソの信者たちと一緒になってアポロをコリント教会に推薦した。この夫婦の奉仕の姿勢から教訓を学ぼう。(1)彼らは、アポロに与えられていた伝道の賜物を認識した。(2)また、公の場でアポロを批判するのではなく、個人的に正しい情報を分かち合った。(3)彼らは、飽くまでも謙遜けんそんであった。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。いかなる時も、謙遜に兄弟姉妹を励ますことができるよう、御霊によって助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

出エジブト記 11~12、ヨハネの福音書7

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