1 イコニオムでも、ふたりは連れ立ってユダヤ人の会堂に入り、話をすると、ユダヤ人もギリシヤ人も大ぜいの人々が信仰に入った。
2 しかし、信じようとしないユダヤ人たちは、異邦人たちをそそのかして、兄弟たちに対し悪意を抱かせた。
3 それでも、ふたりは長らく滞在し、主によって大胆に語った。主は、彼らの手にしるしと不思議なわざを行わせ、御恵みのことばの証明をされた。
4 ところが、町の人々は二派に分かれ、ある者はユダヤ人の側につき、ある者は使徒たちの側についた。
5 異邦人とユダヤ人が彼らの指導者たちといっしょになって、使徒たちをはずかしめて、石打ちにしようと企てたとき、
6 ふたりはそれを知って、ルカオニヤの町であるルステラとデルベ、およびその付近の地方に難を避け、
7 そこで福音の宣教を続けた。
ピシデヤのアンテオケ(使13:14 ~ 52)で、パウロの伝道のパターンが明らかになった。それは、先ずユダヤ人に、それから異邦人に、というものである。ピシデヤのアンテオケを去った一行は、イコニオムに向かう。これは、トロス山脈の南側を東に移動する旅であった。イコニオムは、現在はコンヤと呼ばれる都市で、モスクが建っている。イコニオムでも同じ伝道のパターンが繰り返される。
「イコニオムでも、ふたりは連れ立ってユダヤ人の会堂に入り、話をすると、ユダヤ人もギリシヤ人も大ぜいの人々が信仰に入った」。(1)トロス(タウロス)山脈は、トルコ中央部と南部の地中海地方を分けているが、イコニオムは、トロス山脈の麓に位置する商業都市である(ガラテヤ地方)。豊かな町だが、エペソやスミルナのようなサイズではない。ここは、いわば田舎町であった。(2)イコニオムでも、ピシデヤのアンテオケの時と同じパターンが見られる。①会堂を訪問する。ディアスポラの地に会堂があったことは、神の摂理である。そこで、パウロとバルナバに巡回ラビとして説教の機会が与えられる。②先ずユダヤ人に語りかける。③会堂には、神を恐れる異邦人もいた。④ピシデヤのアンテオケでパウロとバルナバは、こう宣言していた。「・・・神のことばは、まずあなたがたに語られなければならなかったのです。しかし、あなたがたはそれを拒んで、自分自身を永遠のいのちにふさわしくない者と決めたのです。見なさい。私たちは、これからは異邦人のほうへ向かいます」(使13:46)。そう言いながらも、パウロとバルナバは、イコニオムに着くと再びユダヤ人に伝道している。彼らのこの行動は、決して矛盾したものではない。ピシデヤのアンテオケのユダヤ人共同体は、福音を拒否した。イコニオムのユダヤ人共同体は、それとは別のグループである。(3)イコニオムでは、信じる人が多く起こされた。①大ぜいのユダヤ人が信じた。②大ぜいのギリシア人も信じた。彼らは、神を恐れる異邦人である。
聖霊が、パウロとバルナバの働きを祝しておられた。伝道の主体は神であり、パウロとバルナバは神が用いる器である。私たちも、神に用いていただけるように自らを整え、捧げようではないか。
きょうの祈り
全知全能なる神よ。あなたの摂理の御手は今も働いています。どうか、聖霊によって私を整え、御心のために用いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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