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使徒の働き11:25 ~ 26

25 バルナバはサウロをさがしにタルソへ行き、

26 彼に会って、アンテオケに連れて来た。そして、まる一年の間、彼らは教会に集まり、大ぜいの人たちを教えた。弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった。

サウロの再登場(1)

タルソに住むサウロ

アンテオケ教会は成長し、バルナバ一人の手には負えない段階になった。そこで彼は、最高の援助者として、サウロを招くことにした。かつてバルナバは、サウロを使徒たちに紹介したことがあった。彼は、サウロこそアンテオケ教会での奉仕にふさわしい人物だと確信した。そこで、約160 キロを旅して、サウロを探し出すのである。サウロこそ、異邦人伝道に最適の人物である。
「バルナバはサウロを捜しにタルソへ行き、彼に会って、アンテオケに連れて来た」。(1)当時サウロは、タルソに住んでいた。(2)使徒9:30 に記された出来事から、約5 年が経っていた。「兄弟たちはそれと知って、彼をカイザリヤに連れて下り、タルソへ送り出した」。(使9:30)。(3)この5 年の間、サウロはじっと座していたわけではない。彼は、タルソを起点にその近辺の町々で活発に伝道していたはずである。ガラテヤ1:21 によれば、「シリヤ、キリキヤの地方」でも伝道していたことが分かる。(4)主イエスの弟子となったサウロは、多くのものを失いながら、伝道していた。そのことを表現したのが、ピリピ3:8 ~ 9である。少し長くなるが、全文を引用してみるので、じっくり味わいながら読んでみよう。「それどころか、私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、いっさいのことをそんと思っています。私はキリストのためにすべてのものを捨てて、それらをちりあくたと思っています。それは、私には、キリストを得、また、キリストの中にある者と認められ、律法による自分の義ではなくて、キリストを信じる信仰による義、すなわち、信仰に基づいて、神から与えられる義を持つことができる、という望みがあるからです」
バルナバは、サウロをアンテオケに連れて来た。ついにサウロは、神が彼のために用意しておられた奉仕に着くことになった。私たちもまた、救いのために聖別され、特定の使命のために聖別されている。その使命を発見した人は、幸いな人である。ピリピ3:8 ~ 9 を読みながら、神への献身について黙想しようではないか。

きょうの祈り

父なる神よ。あなたに仕えることもまた恵みです。与えられた使命を全うすることができるよう、御霊によって助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ヨブ記13~15、詩篇101~102