18 人々はこれを聞いて沈黙し、「それでは、神は、いのちに至る悔い改めを異邦人にもお与えになったのだ」と言って、神をほめたたえた。
「人々はこれを聞いて沈黙し、『それでは、神は、いのちに至る悔い改めを異邦人にもお与えになったのだ』と言って、神をほめたたえた」。(1)ユダヤ人信者たちは、ペテロの弁明に納得し、沈黙した。(2)次に彼らは、異邦人を救った神をほめたたえた。恐らく彼らは、この異邦人の救いを例外的なものとして理解したのであろう。(3)依然として、多くのユダヤ人信者たちは、異邦人が救われるためには、まずユダヤ教に改宗する必要があると考えていた。
この出来事は、2 つの重大な結果をもたらした。(1)教会は、一致を保つことができた。まだ弱小な組織に過ぎなかった教会にとって、これは大きな祝福であった。(2)神殿での礼拝とは無関係な異邦人信者が誕生したことで、教会時代の信者と神殿で礼拝する者の間に、くさびが打ち込まれた。これ以降、ユダヤ教が教会を迫害する時代に入って行く。
先に進む前に、メシアニックジューの食事について考えてみよう。(1)コルネリオの家でのペテロは、何を食べたのであろうか。ペテロが直ちに不浄な食物を食したと考える必要はない。不浄な食物を食べることが許可されたことと、実際にそれを食べるかどうかは、別問題である。コルネリオは、食事の準備に約4日間の期間が与えられた。彼は、ペテロのために食事を準備したはずである。ペテロは、次のようなものを食べたと思われる。野菜、果物、乳製品、パンなど。(2)アンテオケでのペテロの行動について見てみよう。パウロはこう書いている。「・・・ケパがアンテオケに来たとき、彼に非難すべきことがあったので、私は面と向かって抗議しました。なぜなら、彼は、ある人々がヤコブのところから来る前は異邦人といっしょに食事をしていたのに、その人々が来ると、割礼派の人々を恐れて、だんだんと異邦人から身を引き、離れて行ったからです。・・・」(ガラ2:11 ~13)。ここでのペテロの行為は、使徒11 章で彼が語っている内容とは矛盾する。パウロは、福音の真理を守るために、ペテロを糾弾した。
現代のメシアニックジューの食事に関しては、次の点を理解しておこう。食事内容によって、その人の霊性を判定してはならない。彼らには、食物規定を守る自由も、守らない自由もある。食物規定を守っているからといって、霊性が劣っているわけではない。新約時代の信者には、キリストにある自由が与えられている。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。私たちには、御子イエスにある自由が与えられています。その自由を正しく用いることができるよう助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
ヨブ記1~3、テトスへの手紙1
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!
» 登録はこちら