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使徒の働き10:30 ~ 33

30 するとコルネリオがこう言った。「四日前のこの時刻に、私が家で午後三時の祈りをしていますと、どうでしょう、かがやいた衣を着た人が、私の前に立って、

31 こう言いました。『コルネリオ。あなたの祈りは聞き入れられ、あなたの施しは神の前に覚えられている。

32 それで、ヨッパに人をやってシモンを招きなさい。彼の名はペテロとも呼ばれている。この人は海べにある、皮なめしのシモンの家に泊まっている。』

33 それで、私はすぐあなたのところへ人を送ったのですが、よくおいでくださいました。いま私たちは、主があなたにお命じになったすべてのことを伺おうとして、みな神の御前に出ております。」

ペテロとコルネリオの出会い(3)

コルネリオの回答

コルネリオは、こう答えた。「四日前のこの時刻に、私が家で午後三時の祈りをしていますと、どうでしょう、輝いた衣を着た人が、私の前に立って、こう言いました。『・・・ヨッパに人をやってシモンを招きなさい。彼の名はペテロとも呼ばれている。・・・』」。(1)コルネリオは、自分が体験したことを証言した。4日前のこの時刻とは、午後3 時のことである。(2)一人の天使(「輝いた衣を着た人」)が自分の前に立って、こう語った。あなたの祈りは聞き入れられている。あなたの施しは神の前に覚えられている。それゆえ、ヨッパに人をやってシモンを招きなさい。彼の名は、ペテロとも呼ばれている。彼は、海ベにある皮なめしシモンの家に泊まっている。
「それで、私はすぐあなたのところへ人を送ったのですが、よくおいでくださいました。いま私たちは、主があなたにお命じになったすべてのことを伺おうとして、みな神の御前に出ております」。(1)コルネリオは、あなたのところに人を送ったのは、天使がそう命じたからであると答える。(2)また、宗教的、文化的バウンダリーを越えて、よく来てくださったと礼を述べる。コルネリオは、ユダヤ人と異邦人の間にあった壁をよく知っていた。(3)彼は、ペテロが神からのメッセージを持って来たことも知っていた。「主があなたにお命じになった」のギリシア語の動詞は、「プロスタッソウ」である。これは、命令を意味する軍隊用語である。神がペテロに命じたことを、自分たちは聞く用意ができている。彼らは、神によって用意された最高の聴衆であった。
最後に、決断するための4 つのステップを見てみよう。(1)御心を知る。ペテロは幻によって御心を知ったが、私たちの場合は、聖霊を通し、みことばを通して、神の御心を知る。(2)動機を吟味する。自分の願いか、神の御心かを確認する必要がある。(3)意志の力を働かせる。知、情、意は、相互に関連している。知の要求は、御心を知ることによって満たされる。情の要求は、神の御心を行いたいという願いによって満たされる。意志は、知性が感情によって支えられた時に働き始める。(4)神の恵みにより頼む。最も難しいのは、困難な道を選ぶことである。神は、私たちの過去、現在、未来をご存じである。それゆえ、神の恵みに信頼して決断すべきである。神の恵みは、日々私たちを支える力となる。

きょうの祈り

天の父なる神さま。あなたは、私の過去、現在、未来をご存じで、私を導いてくださるお方です。きょうも、あなたの恵みにより頼みます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ゼカリヤ3~4、テモテへの手紙 第一5