15 しかし、主はこう言われた。「行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、わたしの選びの器です。
16 彼がわたしの名のために、どんなに苦しまなければならないかを、わたしは彼に示すつもりです。」
17 そこでアナニヤは出かけて行って、その家に入り、サウロの上に手を置いてこう言った。「兄弟サウロ。あなたの来る途中、あなたに現れた主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」
18 するとただちに、サウロの目からうろこのような物が落ちて、目が見えるようになった。彼は立ち上がって、バプテスマを受け、
19 食事をして元気づいた。サウロは数日の間、ダマスコの弟子たちとともにいた。
躊躇するアナニヤに、主はこう言われた。「行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、わたしの選びの器です。彼がわたしの名のために、どんなに苦しまなければならないかを、わたしは彼に示すつもりです」。(1)主は、サウロの使命を明確に啓示された。①彼は、神の選びの器である。②彼は、3 種類の人たちに福音(イエス)を伝える。異邦人、王たち(総督フェリクス、アグリッパ2 世、カイザル)、同胞のイスラエル人。(2)サウロの奉仕には苦難が伴う。①聖徒たちに深い苦しみを与えた者が、より深い苦しみを体験するようになる。② 2 コリント11:23b ~ 27 に、サウロが経験した苦難が列挙されている。
「そこでアナニヤは出かけて行って、その家に入り、サウロの上に手を置いてこう言った。『兄弟サウロ。あなたの来る途中、あなたに現れた主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです』」。(1)アナニヤは、多少の疑念を抱きながらも、ユダの家を訪問した。彼は、サウロを「兄弟」として受け入れた。サウロにとっては、大いなる慰めである。(2)アナニヤは、来訪の目的を告げた。①主イエスが私を遣わされた。②あなたが再び見えるようになるため。③あなたが聖霊に満たされるため。ここでの聖霊の満たしは、伝道のための力(聖霊の支配)である。聖霊のバプテスマは、復活のイエスに出会った時に受けていた(サウロは、キリストの教会の一員となっていた)。
「するとただちに、サウロの目からうろこのような物が落ちて、目が見えるようになった。彼は立ち上がって、バプテスマを受け、食事をして元気づいた」。(1)アナニヤの按手によって、サウロはただちに癒された。①目からうろこのような物が落ちた。②目が見えるようになった。(2)サウロは、水のバプテスマを受けた。これは、イエス・キリストと一体化したことを象徴する水のバプテスマである。(3)サウロは、食事をして元気を回復した。つまり、3 日間の断食を終えたのである。
その後のアナニヤはどうなったのであろうか。残念ながら、使徒の働きの中にはその後のアナニヤに関する情報がない。ただし、使徒22:1 ~ 30 のパウロの証言の中に、アナニヤへの言及がある。使徒の働きは、万人祭司を前提とした物語である。ここから教訓を学ぼう。
きょうの祈り
天の父よ。今は万人祭司の時代です。私の役割を果たせるよう、御霊によって導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
ホセア書10~11、テサロニケ人への手紙 第一1
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!
» 登録はこちら