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使徒の働き2:1~4

1五旬節ごじゅんせつの日になって、みなが一つ所に集まっていた。

2すると突然、天から、はげしい風が吹いて来るようなひびきが起こり、彼らのいた家全体に響き渡った。

3また、炎のような分かれたしたが現れて、ひとりひとりの上にとどまった。

4すると、みなが聖霊せいれいに満たされ、御霊みたまが話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。

聖霊降臨(1)

When(いつ)

「五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた」
聖霊降臨がいつ起こったのかを知ることは、非常に重要である。(1)五旬節は、ヘブル語で「シャブオット」、ギリシア語で「ペンテコステ」と言う。これは、初穂の祭りから数えて50日目の祭りである。「シャブオット」は、「七週の祭り」とやくされる。また、「ペンテコステ」は、「50」という数字であり、「五旬節の祭り」と訳される。(2)初穂の祭りの日に、イエスは復活された。それからイエスは40日間にわたり断続的に弟子たちに現れ、最後は昇天された。昇天から10日目にこの祭りが来る。初穂の祭りと五旬節の祭りは、ともに日曜日にやって来る。(3)五旬節の祭りは、3つの巡礼祭の一つである。ユダヤ人の成人男子は、エルサレムの神殿で【主】を礼拝するように命じられた。3つの巡礼祭を上げてみる。過越の祭り。これは、出エジプトの出来事を記念する祭りである。また、メシアの死を予表する祭りでもある。五旬節の祭り。これは、シナイ山でのモーセの律法の付与を記念する祭りである。また、聖霊降臨を予表する祭りでもある。仮庵の祭り。これは、荒野の放浪を記念する祭りである。また、メシア的王国(千年王国)を予表する祭りでもある。
「なって」という動詞に注目しよう。
(1)訳文を比較してみる。「五旬節の日になって、」(新改訳)、「五旬祭の日が来て、」(新共同訳)、「さて、ペンテコステの日が満ちた時、」(回復訳)、「And when the day of Pentecost was fully come,」(KJV)、「And when the day of Shavuos is fulfilled,」(OJB)。(2)ギリシア語の動詞は、「スンプレイロオウ」である。この言葉には、「満ちた」という意味がある。それゆえ、「ペンテコステの日が満ちた時」という訳が原文に忠実である。ルカはこの動詞を使うことによって、この祭りの預言的意味がこの年に成就したと冒頭で宣言しているのである。(3)出エジプト1920 章でシナイ契約が結ばれ、石の板に書かれた律法が与えられた。これをモーセの律法と呼ぶ。使徒2 章で聖霊が降臨し、心に書かれた律法が与えられた。これをキリストの律法と呼ぶ。シナイ山の出来事と、モリヤの山(エルサレム)の出来事には、対比がある。つまり、使徒2 章に記録されている出来事は、シナイ山での出来事(神が民の間に降りて来られた)の続編だということである。
聖霊降臨以降、聖霊は信者の心に住まわれるようになった。神は私たちとともにおられる。このことを日々確認しよう。

きょうの祈り

天の父なる神さま。聖霊は私の心にも住んでくださっています。いかなるときも、ともにいてくださることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

イザヤ書12~13、ローマ人への手紙8