9 こう言ってから、イエスは彼らが見ている間に上げられ、雲に包まれて、見えなくなられた。
10 イエスが上って行かれるとき、弟子たちは天を見つめていた。すると、見よ、白い衣を着た人がふたり、彼らのそばに立っていた。
11 そして、こう言った。「ガリラヤの人たち。なぜ天を見上げて立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たときと同じ有様で、またおいでになります。」
「ガリラヤの人たち。なぜ天を見上げて立っているのですか。・・・このイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たときと同じ有様で、またおいでになります」。これは、イエスの再臨の預言である。「同じ有様で」とは、同じお方が、栄光の雲に包まれて、戻って来られるという意味である。栄光の雲と再臨が結び合わされている聖書箇所がいくつかある。
①ダニエル7:13 ~ 14。「私がまた、夜の幻を見ていると、見よ、人の子のような方が天の雲に乗って来られ、年を経た方のもとに進み、その前に導かれた。この方に、主権と光栄と国が与えられ、・・・」。②マタイ24:30。「そのとき、人の子のしるしが天に現れます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみながら、人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見るのです」。③黙示録1:7。「見よ、彼が、雲に乗って来られる。すべての目、ことに彼を突き刺した者たちが、彼を見る。地上の諸族はみな、彼のゆえに嘆く。…」
キリスト教の比類なき特徴とは、次のことである。(1)十字架の死と埋葬。人となられた神の子が、罪人の罪を贖うために呪われた死を遂げられた。(2)死者の中からの復活。復活により、イエスの贖いの死が有効であることが証明された。また、死後のいのちが保証された。(3)昇天。復活したイエスは、父なる神の右に座し、信者の救いを完成へと導かれる。これによって、信じる者の救いの完成が保証されている。
イエスの昇天は、極めて重要な神学的意味を持っている。イエスの昇天=神の右の座への着座である。(1)使徒2:33。「ですから、神の右に上げられたイエスが、・・・この聖霊をお注ぎになったのです」。(2)ヘブル1:3。「御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現れであり、・・・罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれました」。(3)ヘブル8:1 ~ 2。「・・・私たちの大祭司は天におられる大能者の御座の右に着座された方であり、・・・真実の幕屋である聖所で仕えておられる方です」。(4)ヘブル12:2。「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました」。
私たちには、天の至聖所で仕えている大祭司がおられる。この方から励ましをいただこう。
きょうの祈り
全知全能の神よ、イエス様の復活と再臨の約束を心に刻み、日々を信仰で歩む力を与えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
列王記第二23~24、ローマ人への手紙3
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