7 一方、ダビデがケイラに行ったことがサウルに知らされると、サウルは、「神は彼を私の手に渡された。ダビデはとびらとかんぬきのある町に入って、自分自身を閉じ込めてしまったからだ」と言った。
8 そこでサウルは民をみな呼び集め、ケイラへ下って行き、ダビデとその部下を攻めて封じ込めようとした。
9 ダビデはサウルが自分に害を加えようとしているのを知り、祭司エブヤタルに言った。「エポデを持って来なさい。」
10 そしてダビデは言った。「イスラエルの神、【主】よ。あなたのしもべは、サウルがケイラに来て、私のことで、この町を破壊しようとしていることを確かに聞きました。
11 ケイラの者たちは私を彼の手に引き渡すでしょうか。サウルは、あなたのしもべが聞いたとおり下って来るでしょうか。イスラエルの神、【主】よ。どうか、あなたのしもべにお告げください。」【主】は仰せられた。「彼は下って来る。」
12 ダビデは言った。「ケイラの者たちは、私と私の部下をサウルの手に引き渡すでしょうか。」【主】は仰せられた。「彼らは引き渡す。」
13 そこでダビデとその部下およそ六百人はすぐに、ケイラから出て行き、そこここと、さまよった。ダビデがケイラからのがれたことがサウルに告げられると、サウルは討伐をやめた。
サウルのもとに、ダビデとその軍がケイラに出陣し、その町に留まっているという知らせが届けられます。この情報をもたらしたのは、ケイラの住民か、サウルのスパイでしょう。(1)その知らせを聞いて、サウルは喜んでいます。サウルは、「神は彼(ダビデ)を私の手に渡された」と叫んでいますが、これは誤った霊性です。サウルは霊的に盲目になっており、何事も自分に都合のよいように解釈してしまうのです。私たちも同じ間違いを犯すことがあります。心したいものです。(2)サウルの戦略は、ダビデを町に閉じ込めて捕らえるというものでした。(3)ダビデのもとに、サウルが攻撃の準備をしているという知らせが届けられます。そこでダビデは、再び祭司エブヤタルを通して主の導きを求めます。
ダビデは主に対して二つの質問をしています。(1)ケイラの住民は、恩人であるダビデを裏切り、サウルの手に自分を渡すだろうか。(2)サウルはうわさどおりにケイラを攻めて来るだろうか。
祭司エブヤタルはウリムとトンミムを使って主からの答を求めました。ウリムとトンミムは、「イエス」か「ノー」かの答しか与えてくれません。そのため、最後の質問に対する答だけしか返ってきていないのです。サウルが攻めて来るかどうかという問いには、「イエス」という答がありました。そこでダビデは、ケイラの住民が裏切るかどうかという最初の質問を再度しています。それに対する答もまた、「イエス」でした。主からの回答を得たダビデは、サウルが攻め上って来る前にケイラを離れ、ジフの荒野に向かいます。当時、ダビデの軍勢はおよそ600人になっていました。
岐路に立たされたとき、ダビデは祭司エブヤタルを呼んで、彼が持っていたウリムとトンミムによって主のみこころを確かめました。私たちには、ウリムとトンミム以上のものが与えられています。聖書と聖霊の導きがそれです。私たちも人生の岐路に立たされることがあります。そのような時、神のみことばである聖書から導きを求めましょう。心に語りかけてくださる聖霊に信頼しましょう。
きょうの祈り
天の父よ。どの方向に進むべきか迷ったとき、私に導きを与えてください。聖書が与えられていることと、聖霊が語りかけてくださることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
サムエル記第一22~23、使徒の働き2
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