20 ところが、アヒトブの子アヒメレクの息子のエブヤタルという名の人が、ひとりのがれてダビデのところに逃げて来た。
21 エブヤタルはダビデに、サウルが【主】の祭司たちを虐殺したことを告げた。
22 ダビデはエブヤタルに言った。「私はあの日、エドム人ドエグがあそこにいたので、あれがきっとサウルに知らせると思っていた。私が、あなたの父の家の者全部の死を引き起こしたのだ。
23 私といっしょにいなさい。恐れることはない。私のいのちをねらう者は、あなたのいのちをねらう。しかし私といっしょにいれば、あなたは安全だ。」
ドエグによる殺戮をのがれた者がひとりいました。それが、アヒメレクの息子エブヤタルでした。彼はダビデのもとに来て、サウルがドエグを使って祭司たちを虐殺したことを告げます。(1)悲惨な報告を耳にしたダビデは、その責任の大部分が自分にあることを認めています。前回見たように、その結果できたのが、詩篇52篇です。ダビデに罪があったことは確かですが、同時にそれは、エリの家に神の裁きをもたらすために用いられました(だからと言って、ダビデの罪が軽くなるわけではありません)。(2)ダビデはただちにエブヤタルの保護を申し出て、その身の安全を保証しています。(3)ダビデの信仰に注目しましょう。彼は、「私といっしょにいなさい。恐れることはない。私のいのちをねらう者は、あなたのいのちをねらう。しかし私といっしょにいれば、あなたは安全だ」と語っています。ダビデは、自分の上に神の守りがあること、また、自分といっしょにいれば、その人は安全であることを確信したのです。
私たちには、ダビデの子として来られた主イエスがおられます。主イエスとともにいるなら、私たちの歩みは安全に守られます。あなたは、主イエスに助けを求め、その守りの中を歩んでいますか。「聖書はこう言っています。『彼に信頼する者は、失望させられることがない』」(ローマ10:11)。
かくして、エリの家の唯一の生き残りである祭司エブヤタルは、ダビデの保護の下に入りました。通常は、祭司を保護するのは、王の役目です。それが、サウル王から、逃亡者ダビデの手に移りました。その結果、ダビデは祭司を通して主のみこころを求めることができるようになりました。ここに私たちは、不思議な摂理の御手を見ることができます。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」(ローマ8:28)。この真理は今も有効です。私たちがなすべきことは、神を愛し続けることです。あなたは、自分の上に神の計画があることを知っていましたか。
きょうの祈り
天の父なる神さま。あなたを愛し続ける信仰を、私に与えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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サムエル記第一18~19、詩篇35~36
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