4 そこでサウルは民を呼び集めた。テライムで彼らを数えると、歩兵が二十万、ユダの兵士が一万であった。
5 サウルはアマレクの町へ行って、谷で待ち伏せた。
6 サウルはケニ人たちに言った。「さあ、あなたがたはアマレク人の中から離れて下って行きなさい。私があなたがたを彼らといっしょにするといけないから。あなたがたは、イスラエルの民がすべてエジプトから上って来るとき、彼らに親切にしてくれたのです。」そこでケニ人はアマレク人の中から離れた。
7 サウルは、ハビラから、エジプトの東にあるシュルのほうのアマレク人を打ち、
8 アマレク人の王アガグを生けどりにし、その民を残らず剣の刃で聖絶した。
9 しかし、サウルと彼の民は、アガグと、それに、肥えた羊や牛の最も良いもの、子羊とすべての最も良いものを惜しみ、これらを聖絶するのを好まず、ただ、つまらない、値打ちのないものだけを聖絶した。
きょうの箇所では、ケニ人がサウルから特別な扱いを受けています。これもまた、アブラハム契約の条項を前提に読まなければ理解できないことです。アマレク人はイスラエルをのろったためにのろいに遭い、ケニ人はイスラエルを祝福したために祝福を受けるのです。
(1)サウルは、テライムに大軍勢を招集しました。歩兵が20万人、ユダの兵士が1万人です。ユダ部族の兵士を区別して数える習慣はすでに出来上がっていました。(2)サウルはアマレクの町に出陣しましたが、すぐには攻めないで、戦いの前にケニ人に逃げるようにとの勧告を与えています。(3)ケニ人は、モーセの義理の兄弟ホバブの子孫です(士師記4:11)。つまり、モーセとは姻戚関係にある民族です。(4)彼らは、出エジプトの際にはイスラエルを助け、定住後もイスラエルに対しては友好的な姿勢を示しました(民数記10:29~32、士師記1:16)。そのため、サウルは彼らに善意を示したのです。これは、アブラハム契約の祝福の条項が成就したものです。
あなたは、ケニ人の生き方からどのような教訓を学びますか。主はケニ人たちの善行を忘れないで、彼らを救い出そうとされました。神に敵対する者たちの中に住むのは危険です。神の裁きに巻き込まれる恐れがあるからです。きょう、「そこを去れ」との御声を聞いたなら、直ちに従おうではありませんか。
サウルはアマレクを打ち、エジプトの東にまで至ります。ここまでは主の命令に忠実に行動してきました。しかし、それから先が問題でした。(1)サウルはアマレク人の王アガグを生け捕りにし、殺そうとはしませんでした。(2)また、家畜に関しても、肥えた羊や牛の質の良いもの、子羊とすべての良いものを惜しみ、これらを聖絶せず、つまらない、値打ちのないものだけを聖絶しました。
中途半端な従順では、主に喜んでいただくことはできません。サウルの問題の原因は、傲慢と不信仰にありました。サウルは主の命令に従うふりをしながら、結局は、自分の思いを優先させたのです。サウルの失敗から、あなたは何を学びますか。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。あなたは約束を決して忘れることのないお方です。どうか、私をあなたの恵みによって扱ってください。あなたに敵対する者から離れることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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