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サムエル記第一13:8~15a

8 サウルは、サムエルが定めた日によって、七日間待ったが、サムエルはギルガルに来なかった。それで民は彼から離れて散って行こうとした。

9 そこでサウルは、「全焼のいけにえと和解のいけにえを私のところに持って来なさい」と言った。こうして彼は全焼のいけにえをささげた。

10 ちょうど彼が全焼のいけにえをささげ終わったとき、サムエルがやって来た。サウルは彼を迎えに出てあいさつした。

11 サムエルは言った。「あなたは、なんということをしたのか。」サウルは答えた。「民が私から離れ去って行こうとし、また、あなたも定められた日にお見えにならず、ペリシテ人がミクマスに集まったのを見たからです。

12 今にもペリシテ人がギルガルの私のところに下って来ようとしているのに、私は、まだ【主】に嘆願していないと考え、思い切って全焼のいけにえをささげたのです。」

13 サムエルはサウルに言った。「あなたは愚かなことをしたものだ。あなたの神、【主】が命じた命令を守らなかった。【主】は今、イスラエルにあなたの王国を永遠に確立されたであろうに。

14 今は、あなたの王国は立たない。【主】はご自分の心にかなう人を求め、【主】はその人をご自分の民の君主に任命しておられる。あなたが、【主】の命じられたことを守らなかったからだ。」

15 こうしてサムエルは立って、ギルガルからベニヤミンのギブアへ上って行った。サウルが彼とともにいる民を数えると、おおよそ六百人であった。

信仰のテスト

待ち切れなかったサウル

戦いの前にいけにえを捧げなければならないということは、サウルにはよくわかっていました。その約束は、10:8に出ていました。そこには、サウルがサムエルの到着を待つ期間は、7日間であることが明記されていました。
さて、サウルが主に忠実な王であるかどうかを試す状況が訪れました。(1)ペリシテ人との戦いを前にして、サウルはギルガルでサムエルの到着を待ちました。サムエルを通して、主にいけにえを捧げるためです。(2)しかしサムエルはなかなか到着せず、民がどんどん戦列を離れて行きました。サウルにとっては深刻な事態です。(3)しびれを切らしたサウルは、祭司の役割を自ら果そうと決意し、全焼のいけにえを捧げてしまいます。その日は7日目になっていましたが、まだ約束の7日間が満ちたわけではありませんでした。これは、モーセの律法に対する違反です。いけにえを捧げるのは、祭司にのみ許された特権です。祭司はレビ族から出ますが、サウルはベニヤミン族出身でした。(4)ちょうどいけにえを捧げ終わった時に、サムエルが到着します。サウルは、もう一刻の忍耐が足りなかったのです。

サウルの弁解

祭司でない者がいけにえを捧げるのは、重大な律法違反です。サムエルがそのことを指摘すると、サウルは罪の告白もせずに、口実を並べて言い逃れをしようとします。(1)民は離れ去ろうとしていた。(2)サムエルは定められた日に来なかった(まだ7日目が終わっていなかったのであるから、これは事実ではない)。(3)悪いのは民とサムエルであり、自分にはこうするしか方法がなかった。しかも、自分は主に嘆願したのだから、結果的には善を行なったことになる。
この段階で、サウルは完全に信仰のテストに失敗したことが明らかになりました。その結果、「サウルは不適格者として退けられ、まだ誰になるかはわからないが、主のみこころにかなう人が代わりに立てられる」との宣告が下ります。あなたは今、信仰の試練に会っていますか。それは、あなたをより高い祝福に導くための神の計画です。「もう一刻の忍耐」を働かせ、信仰による勝利を獲得しましょう。

きょうの祈り

天の父よ。どうか私に、「もう一刻の忍耐」を与えてください。信仰のテストに合格させてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

申命記15~16、箴言13

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