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サムエル記第一7:15~17

15 サムエルは、一生の間、イスラエルをさばいた。

16 彼は毎年、ベテル、ギルガル、ミツパを巡回し、それらの地でイスラエルをさばき、

17 ラマに帰った。そこに自分の家があったからである。彼はそこでイスラエルをさばいた。彼はまた、そこに【主】のために一つの祭壇を築いた。

サムエルの巡回

生涯現役

きょうの箇所は、サムエルの生涯のまとめとなっています。一言で言えば、彼は生涯現役を貫いた人です。「サムエルは、一生の間、イスラエルをさばいた」とあります。そのとおりです。彼は息子たちに権限を委譲いじょうした後も、かなりの権威を持って行動しました。さらに、サウルを王に任命してからも、士師としての働きを継続し、民を導きました。
(1)サムエルは毎年のように、ベテル、ギルガル、ミツパを巡回し、各地で士師としての務めを果たしました。つまり、人々が難問題の解決を求めて彼のもとにやって来た時、それに回答を与えていたということです。(2)これら三つの町に、彼は「預言者のための学校(塾)」を設立し、後継者の育成に力を注ぎました(サムエル記191924、II列王記2:3、4:38、6:1など参照)。(3)巡回して後に、彼はラマの家に帰り、そこでも士師としての任務を果していました。ラマは彼の出身地で、彼の両親もその町出身でした。(4)レビ族出身の彼は、ラマに祭壇を築き、祭司としてそこでいけにえを捧げました。ラマに祭壇が築かれたのは、幕屋のあったシロの町が破壊されてから、エルサレムがイスラエルの都となるまでの間、つまり「中間時代」のことです。

新約聖書に見るサムエルの評価

(1)ペテロは、サムエルが新約時代の到来について預言した者のひとりであると語っています。「また、サムエルをはじめとして、彼に続いて語ったすべての預言者たちも、今の時について宣べました」(使徒3:24)。(2)パウロはサムエルのことを預言者のひとりと見ています。「その後、預言者サムエルの時代までは、さばき人たちをお遣わしになりました」(使徒1320)。(3)ヘブル人への手紙1132で、サムエルは神を喜ばせた信仰の人々のひとりとして紹介されています。「これ以上、何を言いましょうか。もし、ギデオン、バラク、サムソン、エフタ、またダビデ、サムエル、預言者たちについても話すならば、時が足りないでしょう」
私たちもまた、後継者の育成に力を注ぎつつ、生涯現役を目指して前進しましょう。信仰者列伝に名を連ねる人は、幸いです。

きょうの祈り

天地創造の神よ。どうか生涯現役を目指して前進させてください。あなたが私のために用意してくださったすべての良き事が成就しますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

民数記11~12、マタイの福音書9