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ルツ記1:15~18

15 ナオミは言った。「ご覧なさい。あなたの弟嫁は、自分の民とその神のところへ帰って行きました。あなたも弟嫁にならって帰りなさい。」

16 ルツは言った。「あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。

17 あなたの死なれる所で私は死に、そこに葬られたいのです。もし死によっても私があなたから離れるようなことがあったら、【主】が幾重にも私を罰してくださるように。」

18 ナオミは、ルツが自分といっしょに行こうと堅く決心しているのを見ると、もうそれ以上は何も言わなかった。

ルツの信仰

オルパの選び、ルツの決断

世の中には、キリストを愛している人はたくさんいます。しかし、その愛の度合いは人によって異なります。その愛がどの程度のものであるかは、極限状態が訪れた時に明らかになります。オルパとルツを比較して、その生き方の違いを観察してみましょう。
(1)オルパもまた、ナオミを愛していました。しかし彼女はモアブの野に帰って行きました。彼女は善良な女で、何の悪意もありません。ナオミもオルパを責めてはいません。オルパがナオミから去ったのは、ナオミを愛する愛よりも、故郷を愛する愛のほうが勝っていたからです。クリスチャンの中からも、極限状態になった時に、キリストよりも別のものを愛する人が出てきます。(2)ルツはそうではありませんでした。彼女には、厳然たる決意がありました。それは、姑ナオミへの愛、イスラエルの民への愛、そして、イスラエルの神への愛から出た決意でした。その決意の固さは、ナオミにそれ以上何も言わせないほどのものでした。

クリスチャンの手本

ルツの決意の言葉は非常に重要ですので、再度見てみましょう。彼女は、「あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です」(16節)と語っています。彼女の言葉を要約すると、ヤハウェなる神がイスラエルの民と交わした契約の中に自分も入りたい、その神の恵みの中で生き、そして死んでいきたいということです。モアブ(異邦人)の女である彼女は、この信仰告白によってイスラエルの民が受ける祝福に与ることができたのです。
私たちもまたルツのように、信仰告白によってイスラエルの民が受ける祝福に与ることができます。神がイエス・キリストを通して人類に与えられた新しい契約(新約)は、アブラハム契約(創世記12章)の延長線上にあります。新約は、第一義的にはイスラエルの民に与えられたもので、その祝福の門戸が異邦人にも開かれたのです。今自分が、信仰により、恵みによって神の子とされていることを感謝しましょう。また、イスラエルの民がいまだにキリストをメシアとして受け入れていない現実を思い、彼らの救いのために祈りましょう。

きょうの祈り

アブラハム、イサク、ヤコブの神よ。私を契約の中に招いてくださり心より感謝します。どうか、ご自身の民イスラエルを顧み、彼らを救ってください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ヨブ記7〜9、テトスへの手紙2

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