4 それからギデオンは、彼に従う三百人の人々とヨルダン川を渡った。彼らは疲れていたが、追撃を続けた。
5 彼はスコテの人々に言った。「どうか、私について来ている民にパンを下さい。彼らは疲れているが、私はミデヤン人の王ゼバフとツァルムナを追っているのです。」
6 すると、スコテのつかさたちは言った。「ゼバフとツァルムナの手首を、今、あなたは手にしているのでしょうか。私たちがあなたの軍団にパンを与えなければならないなどとは。」
7 そこでギデオンは言った。「そういうことなら、【主】が私の手にゼバフとツァルムナを渡されるとき、私は荒野のいばらやとげで、あなたがたを踏みつけてやる。」
8 ギデオンはそこからペヌエルに上って行き、同じように彼らに言った。すると、ペヌエルの人々もスコテの人々が答えたように彼に答えた。
9 それでギデオンはまたペヌエルの人々に言った。「私が無事に帰って来たら、このやぐらをたたきこわしてやる。」
神の働きに召された者は、時には孤独な戦いを強いられます。誰からも理解されず、援助も与えられない状況がやってきます。そのような時こそ、神の約束に堅く立って戦いを続ける時です。あなたは、孤独な戦いをしていますか。ギデオンの経験から学びましょう。きょうの箇所では、戦いはヨルダン川の東に展開されています。
(1)ギデオンは300人とともにヨルダン川を渡り、スコテまでやって来ました。ミデヤンのふたりの王ゼバフとツァルムナを捕えるためです。(2)スコテはガド族に割り当てられた町です。つまり、イスラエル12部族に属していたということです。(3)ギデオンはスコテの住民に、パンを求めます。彼はこの戦いに参戦することを求めたのではなく、ただ疲れている自軍の兵士たちのためにささやかな食料を求めただけです。(4)しかしスコテの人々はその申し出を拒否しました。ヨルダン川の東の部族と西の部族の間に、すでに亀裂が入っていることがわかります。(5)彼らが拒否した理由は、ギデオンの軍に勝ち目はないと考えたからです。恐らく、1万5,000人のミデヤン軍が近くを移動していくのを見ていたのでしょう。300人では到底かないません。もしギデオンの軍に協力したことがばれるなら、あとでひどい目に合わされます。ギデオンは義憤に満たされ、勝利した暁には、荒野のいばらやとげで彼らを踏みつけてやると宣言します。ここには、主の戦いに必ず勝利するというギデオンの信仰が表現されています。
スコテから少し北に上るとペヌエルです。ギデオンはそこでも同じ要求を出しています。しかし、ペヌエルの人々もスコテの住民と同じように、ギデオンの小さな軍勢を侮辱します。そこでギデオンは、戦いに勝利した後、町のやぐらを叩き壊すと宣言します。このやぐらは、戦時にその中に逃げ込んで身を守るためのもので、ペヌエルの人々が誇りとしていたものです。
人から見放されたように感じる時こそ、神に信頼する好機です。ギデオンは神の約束に立ち続け、勝利を手に入れました。今あなたに必要なのは、ギデオンのような信仰ではありませんか。
きょうの祈り
全知全能の神よ。人に期待することを止め、あなたにだけ目を注ぐことができますように。勝利の約束を信じます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
エゼキエル書24~25、エペソ人への手紙2
ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。
最新のメッセージ
毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!
» 登録はこちら