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士師記1:9~15

9 その後、ユダ族は山地やネゲブや低地に住んでいるカナン人と戦うために下って行った。

10 ユダはヘブロンに住んでいるカナン人を攻めた。ヘブロンの名は以前はキルヤテ・アルバであった。彼らはシェシャイとアヒマンとタルマイを打ち破った。

11 ユダはそこから進んでデビルの住民を攻めた。デビルの名は以前はキルヤテ・セフェルであった。

12 そのときカレブは言った。「キルヤテ・セフェルを打って、これを取る者には、私の娘アクサを妻として与えよう。」

13 ケナズの子で、カレブの弟オテニエルがそれを取ったので、カレブは娘アクサを彼に妻として与えた。

14 彼女がとつぐとき、オテニエルは彼女をそそのかして、畑を父に求めることにした。彼女がろばから降りたので、カレブは彼女に、「何がほしいのか」と尋ねた。

15 アクサは彼に言った。「どうか私に祝いの品を下さい。あなたはネゲブの地に私を送るのですから、水の泉を私に下さい。」そこでカレブは、上の泉と下の泉とを彼女に与えた。

オテニエル

エルサレム南西での戦い

ユダ族の戦いの記録が三つの地域に区分されて書かれています。(1)エルサレムからヘブロンに至る中央丘陵での戦い。(2)それよりも南のネゲブの荒地での戦い。(3)西のペリシテの地と接するシェフェーラー(低地)での戦い。
山地の町ヘブロンを征服したのはカレブですが(ヨシュア記151314)、彼はユダ族に属していましたので、この箇所ではユダ族がそこを征服したように記録されています。当時カレブは85歳になっていましたが、年を取っていても壮健で、確信をもって行動しました。今、カレブの信仰と行動力が与えられるように、主に祈りましょう。特に、人生の日暮れを迎えても、なおも価値ある仕事に従事できるようにと祈りましょう。

カレブの弟オテニエル

カレブは、デビルという町を攻め取ろうとします。彼は、その町を取る者に自分の娘アクサを妻として与えると約束します。カレブの弟のオテニエル(最初の士師)がそれを実現し、アクサを嫁にもらいました。(1)オテニエルはアクサをそそのかして、父カレブから畑を求めようとしました。(2)しかし、この件についてはアクサのほうが賢く振る舞ったようです。デビルは山地にある町で、ネゲブ(南部の荒地)の町ではありません。しかしそこはネゲブのような荒地だったので、彼女は父に、「あなたはネゲブの地に私を送る」と言ったのです。(3)結局彼女は、父カレブに申し出て、二つの泉を手に入れました。上の泉と下の泉です。この選択は、畑を得るよりもはるかに賢明な選択でした。
アクサは夫のオテニエルよりも知恵ある判断をしました。いかに肥沃な地であっても、水がなければ豊かな生活を送ることはできません。私たちも、主に豊かな泉を求めましょう。物質的な祝福(下の泉)と、霊的な祝福(上の泉)とを求めましょう。あなたは、最も大切なものを天の父に求め、それを得ていますか。天の父は、求める者に豊かに与えてくださいます。「‥‥あなたがたのものにならないのは、あなたがたが願わないからです。願っても受けられないのは、自分の快楽のために使おうとして、悪い動機で願うからです」(ヤコブ4:2~3)。

きょうの祈り

天の父なる神さま。いつも、最も大切なものは何かを見分ける目を下さい。私に、二つの泉を与えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エレミヤ書30~31、コリント人への手紙 第二4

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