8 また、ユダ族はエルサレムを攻めて、これを取り、剣の刃でこれを打ち破り、町に火をつけた。
エルサレムの戦いについては、8節に「また、ユダ族はエルサレムを攻めて、これを取り、剣の刃でこれを打ち破り、町に火をつけた」とだけあります。しかし、エルサレムを巡る戦いは非常に重要なものですので、詳しく見てみましょう。(1)ヨシュアの時代に、南部都市連合の5王が殺されています。その中に、エルサレムの王も含まれています(ヨシュア記10:23以下参照)。(2)しかし、王が殺されても、エルサレムの町自体はそのままになっていました。(3)きょうの箇所で、ようやくユダ族がエルサレムを滅ぼしています。これで、エルサレムは陥落しました。(4)エルサレムはベニヤミン族の領地に入っていましたので、ユダ族はそこに定住することなく、その後の管理をベニヤミン族に委ねました。ところが、ベニヤミン族は力が弱く、エルサレムを自分たちの支配下に置くことができませんでした。(5)そのため、エルサレムには再びカナン人(エブス人)たちが移り住み、そこの再建に成功しました。彼らの抵抗はダビデの時代まで続きました。(6)結局、ダビデがエブス人の町を滅ぼし、そこをイスラエルの首都とするまで、エブス人たちはエルサレムに住み続けました。
主はモーセを通して、「きょう、知りなさい。あなたの神、主ご自身が、焼き尽くす火として、あなたの前に進まれ、主が彼らを根絶やしにされる。主があなたの前で彼らを征服される。あなたは、主が約束されたように、彼らをただちに追い払って、滅ぼすのだ」(申命記9:3)と命じておられました。しかしイスラエルの民は、エルサレムの例に見るように、その命令を完全に実行することはありませんでした。敵に打ち勝つ力がなかったとも考えられますが、最大の問題は、信仰が不足していたことです。また、カナン人との共存の危険性を軽く考えていたとも言えます。
あなたはいかがですか。征服すべき罪の習慣をいつまでもそのままにしていませんか。あるいは、罪の影響を軽く考えてはいませんか。使徒パウロの言葉を思い出しましょう。「思い違いをしてはいけません。友だちが悪ければ、良い習慣がそこなわれます」(Iコリント15:33)。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。征服すべき領域を、信仰によって征服することができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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エレミヤ書28~29、コリント人への手紙 第二3
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