49 この地について地域ごとに、相続地の割り当てを終えたとき、イスラエル人は、彼らの間に一つの相続地をヌンの子ヨシュアに与えた。
50 彼らは【主】の命令により、ヨシュアが求めた町、すなわちエフライムの山地にあるティムナテ・セラフを彼に与えた。彼はその町を建てて、そこに住んだ。
51 これらは、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、およびイスラエル人の部族の一族のかしらたちが、シロにおいて会見の天幕の入口、【主】の前で、くじによって割り当てた相続地であった。こうして彼らは、この地の割り当てを終わった。
ヨシュアはエフライムの山地にあるティムナテ・セラフを得ました。そこは、何の変哲もない地、エフライム族が不平を鳴らした地でした(17:15~18参照)。
カデシュ・バルネア事件では、不信仰な世代に対する神の裁きの宣言が下りましたが、ヨシュアとカレブだけはカナンの地への入国が約束されました。カレブは、ヨルダン渡河の後、最初にヘブロンを相続地として得ました。ヨシュアは、12部族の相続地が確定した後、最後に自らの相続地を得ています。
ヨシュアの土地相続から、指導者のあるべき姿が浮かんできます。(1)彼は、神から命じられていたことを最後まで忠実にやり遂げました。彼は、自分の願いよりも神のみこころを第一にしたのです。(2)彼は、すべての仕事を終えた後、自分の土地を求めました。それまでの業績を盾にとって、最良の土地を奪い取ってもおかしくはなかったのですが、そうはしないで、つつましい土地(エフライムの山地にあるティムナテ・セラフ)を、しかも与えて欲しいと申し出て、民の承認を得ています。(3)霊的な奉仕を行なった神の僕が、物質的なものをいただくのは当然です。使徒パウロもこう書いています。「もし私たちが、あなたがたに御霊のものを蒔いたのであれば、あなたがたから物質的なものを刈り取ることは行き過ぎでしょうか」(Iコリント9:11)。(4)彼は最後まで意欲を失うことなく、老骨にむち打って、自分が得た地に町を建設しています。驚くべき開拓者魂です。
かくしてヨシュアは、各部族の思惑が入り乱れる非常に困難な「土地分割事業」を完成させました。彼は単なる戦士ではなく、政治家、行政の専門家、そして偉大な指導者でした。公の職務に就くすべての人が、ヨシュアの人生から教訓を学ぶべきです。この国の指導者たちが、ヨシュアのごとく行動できるように、執りなしの祈りを捧げましょう。また、自分自身が利己的な思いから解放されるように祈りましょう。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。ヨシュアの生き方の中に、私たちのために大きな犠牲を払ってくださった主イエスの姿を見ることができます。どうか私も、主イエスの足跡をたどることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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