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ローマ人への手紙8:21 〜 22

21 被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられます。

22 私たちは、被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしていることを知っています。

被造物のうめき(6)

まとめ

今回で「被造物のうめき」の学びを終えます。これまでに学んだ内容をまとめてみましょう。被造物は今うめいていますが、それは被造物自らが選んだことではなく、アダムの罪の影響を受けてそうなっているのです。被造物は父なる神によって「虚無」に服従させられました。それゆえ、被造物には希望があります。それは、「滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられる」という希望です。
キリストが再臨されるとき、神の子たちもまた栄光の体をもって地上に現れます。それとともに、地上の環境は一変し、千年王国が出現します。これは旧約聖書が預言していた「メシア的王国」のことです。

過去、現在、未来

被造物の過去、現在、未来をまとめてみましょう。(1)神は天と地を創造されました。これが最初の理想的な状態です。(2)次にサタンの堕落が入ります。この堕落は、創世記1:1と1:2の間で起こったと考えられます。その結果、理想的な被造世界は混沌こんとんとした状態に陥りました。(3)混沌とした世界の再創造によって、秩序ある世界が出現しました。これが、創世記の天地創造の記事です。人類は、被造世界の管理者として、エデンの園に置かれました。(4)しかし、アダムの堕落によって、世界は呪いを受けました。今の世界は、崩壊しつつある世界です。今の世界は、新しい世界を産み出すための産みの苦しみを通過しています。(5)将来、千年王国(メシア的王国)が成就します。これは、キリストの再臨後に起こることです。再臨の時、神の子たちが出現し、エデンの園の状態が回復されます(2ペテ3:1013 参照)。(6)千年王国のさらにその先に出現するのは、新天新地です。旧約聖書の預言のピークは千年王国(メシア的王国)です。その先を預言しているのは、ヨハネの黙示録です。新天新地は、永遠の秩序です。これは、サタンの堕落が起こる前の状態の回復です。黙示録21:1 〜 2にはこうあります。「また私は、新しい天と新しい地とを見た。以前の天と、以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとを出て、天から下って来るのを見た」
神の計画の過去、現在、未来を理解している人は幸いです。神が用意してくださった祝福に目を留めながら、地上生涯を歩む決心をしようではありませんか。

きょうの祈り

天地創造の神さま。私の歩みは、新しい天と新しい地を目指したものです。目の前に置かれた栄光の喜びから目を離すことなく、きょうも歩むことができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

創世記 15~16、詩篇 3~4

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